10月19日付けの読売新聞日曜版では小布施町が特集されていました。そこでは「栗」に焦点を当てて、一面に広い栗畑(記事から平松農場の栗畑と思われる)の写真が掲載されています。
しかしながら、記事中に示された地図はもっぱら長野電鉄小布施駅の南側のみを示しており、小布施町のもうひとつの魅力である駅の北側の農村地帯、栗畑、りんご畑の広がる地域を示していないのはとても残念な気持ちがしています。写真の平松農場も地図上に現されていない。地図に示されるのは、栗菓子の販売される地域ばかりなのだ。
さて、写真は小布施町における自動販売機の北限と思われる自動販売機です。ここから北の農村地域には、幹線道路沿いを除き、自動販売機はまったく存在していません。
ところが、最近東京理科大学大学院の学生と話したところ、大学生にはこの気持ちのよい地域に自動販売機を置いたらどうかという声があるとのことでした。この気持ちよい空間にそのような異質なものをおきたいという欲求があるというのは私には驚きなのですが、それなりに受け止めなければならないと思っています。
そこで、参考として、高山市の擬態自動販売機を示しておきました。そこでは自動販売機は格子に入り、その存在がないよりもよい印象を与える一面をもった自動販売機です。
単純に色だけ低彩色に抑えても、景観上美しいものではないのだ。小布施町では一歩先に。そこにあることで人々の気持ちをよくする自動販売機を設置したいのだな。