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たばこに関する都合のよい研究結果たち
厚生労働省の研究班調査で、喫煙をしている中高生の約4割が、たばこ1箱の値段が1,000円となれば喫煙を止めると回答をしたようです。

政府機関の研究班による調査というのは、どういうわけかその機関にとって好ましい結果が出るようで、この調査も、中高生がそれでも喫煙を継続するとの結果にはなりませんでした。

ここで思い出すのが先月中旬に同じく厚生労働省の研究班が発表した調査結果で、たばこの価格を千円に設定した場合、喫煙者の96%は禁煙を試みるものの、多くの者は失敗し、以後高いたばこ代を支払うはめになり、結果的には以後10年間に九兆円の税収増が見込まれるとの予測。

前の予測ではその多くが禁煙に失敗すると発表しながら、今回中高生の4割は喫煙を止める?
これは都合のよいところだけの発表なのだなぁ。
中高生は特別に意思が強くて禁煙に成功するのか。もしかしたら4割が禁煙をしたくても、そのうちの多くは禁煙に失敗するのではないか。そうすると、たばこの値段を1,000円にすることも、それほど有効な中高生喫煙対策ということにならないではないか。

そのうちに、日本たばこなどが、そちらに都合のよい研究結果をまとめて反論するのだろうが。

PS.改めてこの記事を考えたのだが、先の調査対象喫煙者の96%が禁煙しようとする予測に対し、中高生では4割しか禁煙の意思がない。これはお金に対する感覚の違いなんだろうな。
by epole | 2008-10-08 19:02 | たばこの自販機


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