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オフィスオアシス
富士通のワープロのことではありません。

5月22日付けで神戸新聞が伝えるところによりますと、企業に飲料の入った専用の冷蔵庫を置いてもらうという「オフィスオアシス」というサービスを、神戸市兵庫区の阪神酒販株式会社(EC事業 貿易事業 酒類・飲料・食品の製造、卸・小売販売事業)が始めたとのことです。

どうやらこの「オフィスオアシス」というサービスは、富山の薬売りの飲料版のようなもので、設置者は中の飲み物が欲しいときには代金箱にお金を入れて飲料を取り出すというシンプルなもの。週に一回配達員が代金の回収と商品補充を行うとのことです。

このサービスのメリットは、第一に占有面積の小さいこと。冷蔵庫の面積は140cm×48cm×45cmで、一般的な自動販売機よりずっと小さい。(最近占有面積が小さいということで職場に食い込むジャパンビバレッジのカップ式自動販売機と同じくらいか?)これならプリンタや複写機より面積は少ないくらいで、置いても邪魔にならないかもしれない。

第2は電気代が安いことでこれは月平均1,000円だという。通常の自動販売機では、ヒートポンプや真空断熱などの技術を総動員してもここまではまだできていない。省エネだ。

第3は飲料の価格が安いこと。巷では50円飲料の自動販売機も出現しているが、屋内ではまだ実現できていない。
「オフィスオアシス」では、スーパー店頭120~100円の商品が50円なのだそうである。ちなみに商品は10種100本入るとのこと。

これは昔ながらのシステムの応用で、無人の中でも買った人が必ず代金を入れるという前提で行われる。誰も中の飲料にいたずらなどしないという前提の元にあるのである。

明治期には、学用品を箱に入れ、学童が必要に応じて自主的に学用品をとりお金を箱に入れる(必要に応じておつりを取る)システムが、ある小学校で導入されていて、これを自動販売機と称したそうである。その向きからすると、これはまさしく自動販売機なのだな。

それにしても、今回は富士通のワープロとか富山の薬売りとか、知らないない人も結構多かったのではなかろうか。
by epole | 2008-05-24 08:03 | これからの自販機


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