塩尻市が有害自販機規制条例案要綱示す
1月29日付け信濃毎日新聞によりますと、長野県塩尻市は、28日、塩尻市青少年問題協議会と市議会福祉教育委員会協議会に対し、有害図書類の自動販売機を規制する条例案の要綱と、施行規則に当たる細目を示したとのことです。雑誌やDVDなどの自販機設置を届け出制とし、市が「有害」とみなした商品の収納を罰則付きで禁じる内容という。

長野県以外の都道府県では、都道府県レベルで「青少年保護育成条例」といったものが制定され、有害図書類とされるものの自動販売機での販売が規制されているので、市町村レベルでこのような条例の制定の可否についてすったもんだするのは奇異に感じられるかもしれませんが、この論議は過去のものではなく、いまこそ議論されるべき性質のものであります。

いま、私が注目するのは次の2点

1 自動販売機における年齢認証装置・・・年齢認証装置の進歩により、かなりの精度で自動販売機が年齢認証を行い、未成年に小品を販売しない体制が整いつつある。じっさい、地裁レベルでは、年齢認証装置のついた自動販売機について、違法性を問わない方向にあるように感じる。
2 大人のおもちゃ・・・販売店が少ないことにより、成人でも自動販売機以外で入手することが困難である。ということは、大人のおもちゃを収納する自動販売機の設置を規制することは、国民の知る権利を制限することとなるのではないか。

その他、青少年保護育成条例のない長野県では他都道府県より青少年の非行が多いのか。などなど議論の種は尽きませんなぁ。

それにしても、包括規定を行う場合の「規則」は、その条文自体がものすごく卑猥で、健康な中高生などは条文を読むだけで興奮してしまう内容なのだが、そのようなものが自分の住む自治体の公式規則になることを住民はどう考えるのだろうか。
塩尻市のそれは入手できていませんが、神奈川県の青少年保護育成条例施行規則はこちら

インターネットによりさまざまな情報が入手できる今日、自動販売機による有害図書類販売を集中的に取り締まる青少年保護育成条例というものは見直される時期にあると思うのだが、いまその条例を制定しようとする自治体の姿勢は旧態依然としている。

ところで、横浜市の施行規則では、規制すべき図書類の内容について、
(2) 性交又はこれに類する性行為で次のいずれかに該当するもの
ア 性交又はこれを連想させる行為
イ ごうかんその他のりょう辱行為
ウ 同性間の行為
エ 変態性欲に基づく行為
としているのだが、「ごうかん」という、道義上も法律上も許されない行為とその他の行為を並べているのはいかがなものか。
私見としては、ごうかんを助長するような内容のものについては規制対象とするもやむを得ない気がするのだが、その基準の設定が困難で、包括規定になじみにくい。

そういったことをもっと議論すべきなのだが、塩尻市ではこれを省略して3月定例会に議案を提出、7月の条例施行をめざす。
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by epole | 2008-01-29 21:32 | 成人向け自販機の黄昏


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