すこし山際に位置しますが、世界遺産の合掌造り集落内に設置されている自動販売機。
山側を通る道のほうを向いているため、他の建物を見る分にはそれほど支障とならない。とはいえその存在がせっかくの雰囲気を壊してしまうというのは、一観光客の勝手な思いなのかもしれない。
多くの他の観光地と異なり、ここ白川郷への観光客は年々増加し、住環境への悪影響が増加しつつあるという。ここは観光地であると同時に住民の生活の場であるのだ。
印象的なのが洗濯もので、通常の観光地ではけっして洗濯物を外に出さないものだが、ここ白川郷では当然の如く家の外の物干し場で堂々と干す。それは日本の原風景で、私には観光資源としても好ましく映ったのだが、それを見ること自体住民へ悪影響を与えていはしまいか。
自動販売機がここにないほうが観光的にはいいにきまっているが、何を選択するかは地元の人の考え方なのだろう。
でも、この自動販売機を喜んで利用するような観光客が地元にとってよい観光客かどうかはわからない。