
中国の上海浦東空港では、マーブルチョコレートとポイフルとの間にはさまって普通のパッケージのまま自動販売機で販売されているキットカットですが、販売元のネスレが9月19日にプレスリリースしたところでは、パッケージにビンを利用した飲料自動販売機専用商品『ネスレ キットカットジャー』を9月24日付で販売を開始とのことです。
この商品のウリは、商品が飲料でないことから、いかなるブランドの飲料自動販売機で販売されても他の商品と競合しないこと。「飲料+チョコレート」という新しいバリエーションを消費者に提供し、自販機の魅力を大きく向上させるのだそうです。
うん。確かに。一時期の自動販売機は大型化に伴いやたら商品数を増やしたものですが、売れ筋の分散、商品数の不足などの問題が発生し、同じ商品をやたらと並べたり(これは見ていてカッコワルイ)、最近ではボタンをうまく隠して商品数を絞ったもの(たとえば↓の自動販売機では30商品を販売する能力があるはずなのだが、各段の両側1ボタンをうまく覆うことにより商品数を24商品に絞っていると思われる)が登場しています。このキットカットジャーを使えばそのような苦労をしなくてもよい可能性がある。
以前から自前の飲料自動販売機でキットカット缶を販売してきたネスレならではの発想。私は良い発想だと思うのだが、あとはどれだけ自動販売機管理会社各社が乗ってくるかなのだな。
なお、日経プレスリリースによると、キットカットジャーの本格発売開始は10月16日(火)から。それなら私がこれまで知らなかったのもしょうがないか。