東御市で図書類、がん具類自動販売機を規制する条例全面施行
長野県東御市では10月1日から『青少年健全育成条例』が全面施行されます。

この条例については、「次代を担う青少年が誇りと自覚を持ち、心身ともに健やかに成長できるよう、青少年を守り育てていく施策を策定し、市、市民、学校、地域社会が協働して行う青少年の健全育成及び社会環境整備を、積極的に展開する」といったようなことを述べてはおりますが、実際は自動販売機による図書、玩具類の販売を規制するための内容となっています。

条例の構成は次の通り。
前文
第1章 総則(第1条~第7条)
第2章 青少年の健全な育成に関する施策(第8条から第11条)
第3章 青少年の健全な育成のための社会環境の整備(第12条~第25条)
第4章 東御市青少年健全育成審議会(第26条、第27条)
第5章 雑則(第28条、第29条)
第6章 罰則(第30条~第32条)
このうち具体的な施策を定めているのは第3章だけなのだが、14条から成るこの章は、その殆んどを自動販売機に関する規制措置を謳うことで占められています。
青少年の健やかな成長を願うと大上段に訴えても、所詮は一部の母親たちにとって都合のよい、いわゆる「有害図書等自動販売機規制」だけの条例となってしまった。その主張はもともとはその人独自の倫理感に基づくものというだけであっても、あえて反対するのも気が引けるし、いかにも正論そうにみえるのだな。かといって、子供たちの健全な育成とは、はたして有害図書類の販売を条例で強権的に規制することで達成されるのだろうか。

それはそれとして、自動販売機には直接関係なさそうなのだけれど、本条例第24条は「何人も、青少年に対してみだらな性行為、わいせつ行為をしてはならない。 2 何人も、青少年に対して前項の行為を教え、または見せてはならない」という部分がある。ならば彼らはどのようにしてわれわれ生命が引き継ぐ術を知るのだろうか。

星新一氏の作品に、若年世代が性欲を失ったため国営放送で性行為に関する放送を行い、人類が失いつつある性欲を再度植え付けようとするという、物哀しいショートショートがある。
一見もっともらしくていかにも正論そうなものの見方に流されると、本筋を大きく見失うこととなる。その典型例が、今回の東御市の条例だと思えてならない。
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by epole | 2007-09-30 10:30 | 成人向け自販機の黄昏


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