人気ブログランキング | 話題のタグを見る
この夏コカ・コーラの缶化戦略
この夏コカ・コーラの缶化戦略_a0003909_18465089.jpg今日コカ・コーラの自動販売機を眺めているうちにふと、最近はコカ・コーラは缶で販売する割合が多くなったなぁ、と思った。

ペットボトルなどという、食器材料としては実に陳腐な容器に飲料メーカーは一気に飛びつき、一時はほとんどの炭酸飲料がペットボトルのみで売られるようになった。その後スクリュー缶により缶コーラが復活をみる。そしていま、普通のタブ式の缶コーラが復権を見る。

台風一過の夕刻、近所の自動販売機を検証する。9台のコカ・コーラの自動販売機を確認した。
商品ボタン数は合計で333。コーラ飲料に振り向けられたのは44で全体の13.2%。コーラ飲料のうち、缶で販売されているのは40。ペットボトル使用はたったの4。9割以上が缶で販売されている。さらにこのうちタブ缶は24、スクリュー缶は16と、タブ式缶コーラの方が多い。コーラ飲料全体の5割を超える。さらにさらに、500ml缶は13でコーラ全体の30%という結果がでた。
で、ここで缶の比率が高まったと言いたいところなのだが、1年前の写真を見ると、そのころから缶の比率は高い。ただ、スクリュー缶が圧倒的だったんだな。それが今はタブ缶が主流。

この夏コカ・コーラの缶化戦略_a0003909_1944288.jpg大体ペットボトルの口というやつは口当たりが悪い。所詮はプラスチックだし、どんなに本体部分が冷えているとしても生ぬるい。どんなにおいしい中身も、この部分でおいしくなくなるのだ。これを解消するには口先を広げること、簡単にいえば従来のゲータレードのペットボトルのように本体と一体化することだが、最近のゲータレードは他の飲料と同じ細口としてしまった。まったく逆行した変更である。まぁ、所詮はプラスチックなのだが。でも確実にシェアを落とすことだろう。

コカ・コーラの缶化は、夏場の消費者が自動販売機飲料に求める「ひんやりした口ざわり」を見事にとらえている。タブ缶化は夏場のコカ・コーラの飲み方を見据えてのものであろう。中身が温まっては蓋をする意味も少ない。その場で飲み干すと考えるのが普通だろう。その分製品価格は安く、500ml缶はスクリュー缶より安く販売されている。
製品ではいささかどたばた感が目立つコカ・コーラであるが、現場自動販売機では、販売形態の修正により、この夏は復権を果たしそうな気がする。

ところで、コカ・コーラのペットボトルって、キャップが赤くてお醤油みたいだと思わない?
by epole | 2007-07-15 19:44 | 自販機による販売戦略


<< 新潟県中越沖地震(10時13分... 自動販売機ならではの対策はないか >>