安曇野市のあるダイドーの自動販売機では長い間、500mlの「茶の葉」が120円と150円の二通りの価格表示で販売されていました。一般的には150円で販売されている商品です。
O・ヘンリーの短編ではありませんが、こういうものを見ると別段欲しいものでなかったとしても、120円のほうを買って得したと思い込んでしまう私の性分があり、120円を入れてみても商品ランプが点灯しません。どうやらこの商品は120円という表示はマチガイで、150円入れなければ購入できないようでした。
有人店舗であれば、お店の人に価格表示が間違っている旨を教えてあげて、あわよくば安いほうの価格で購入してしまうのですが、自動販売機では教えてあげるのも億劫なので放置することとなりました。
(昨夕その自動販売機を観察すると、商品が入れ替わり、価格表示も変更されていました。)
今回は単純なマチガイですが、価格表示を間違えて安い表示をしてしまい、安いほうの価格で商品提供をしてしまうというのは、もし商店が意識的にやるとすれば、購買意欲をそそる点で、大きな効果があるのではないか。たとえ120円と110円でも、どの飲料を買うか決めていない人は多分マチガイなくこの商品を購入し、言い知れぬ「お得感」にひたることでありましょう。
申し訳ないのは高いほうの価格で買った人で、あとで気がつくと大きな恨みを買うことになりますが、これは「売り切れ」にしておくか、実際の価格を下げておいておつりがでるようにしておけばよろしい。
よいアイデアなのだが、これも不当表示なのかなぁ。
ちょっと耳の不自由な方が店番をしているお店を描いたO・ヘンリーの短編はなんと言う名前だっただろうか。