朝日村の自動販売機3
a0003909_215416.jpg朝日村では、管理者の住所が確認できた自動販売機のうち約3割、10台の自動販売機に、村内の商店が管理者とされています。
商店としては、自動販売機の設置が売上の減少につながるのは先に述べたとおりですが、管理を地元商店が行うことは、地域に売上に伴う利益や雇用が還元される上で重要です。これらの商店には少なくともこの管理をずっと自分のものとして確保していただきたいと願っています。
さて、農村の経済を支える農協はどのような状況でしょうか。
信濃朝日農協の店舗の自販機は6台。これらの全てが村外の会社の管理となっています。
(松本市4台、穂高町2台)
各地の農協店舗は郊外大型店の進出等により客足が遠のいており、店舗閉鎖となる例もあります。私が調査した折も、広い店舗に来店者はほんの数人でした。
この時間、余裕のある店員が自販機の管理をすることは考えないのか。
かくして地域を支えるはずの店舗は閉鎖され、村外の会社が管理する自動販売機が、廃墟に並ぶこととなります。
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# by epole | 2004-02-21 21:55 | 朝日村の自動販売機
朝日村の自動販売機2
a0003909_1273.jpg松本市は人口21万人程の朝日村に隣接する都市です。中南信(信州の西部と南部のこと)では最大の都市です。自販機も多いためか、管理会社も集中しているようです。
南安曇郡穂高町は朝日村の北50キロ程に位置する人口3万人強の町です。
この離れた町の管理会社が、朝日村の自販機の2割を管理しているのは違和感を感じざるをえません。
実は、穂高町にはコカコーラ系列の管理会社「北陸コカ・コーラボトリング株式会社中南信フルサービスオペレーションセンター」があります。
北陸コカ・コーラボトリングでは、長野市に隣接する千曲市を東北信(信州の北部と東部のこと)の拠点として、穂高町を中南信の拠点として自動販売機の管理体制を整えています。
朝日村の南に100キロ程に飯田市があります。ダイドーの自販機を管理しているのですが、なぜ飯田市の業者がはるばる朝日村まで管理しにくるのかはまだ判りません。大変魅力的な村なのではありますが・・・そのせいでしょうか。
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# by epole | 2004-02-21 12:08 | 朝日村の自動販売機
朝日村の自動販売機
a0003909_01246.jpg長野県東筑摩郡朝日村は、松本市の西に隣接している、人口5000人程の村です。
特産物であるレタスの畑が広がっています。
http://www.vill.asahi.nagano.jp/
今は長野県諏訪郡富士見町に住んでいる上條恒彦さんの出身地であります。
2003年10月に村内の自動販売機の調査を行いました。
確認された屋外自販機は56台。
内訳は、清涼飲料水44台、アルコール飲料2台、たばこ8台、電池、ガム各1台です。
自動販売機統一ステッカーに記載された管理者の住所をまとめたところ、次のような結果となりました。
管理者住所が確認された自販機35台。
内訳は、朝日村10台(28.6%)、松本市17台(48.6%)、穂高町7台(20%)、飯田市1台(3.9%)でした。
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# by epole | 2004-02-20 00:13 | 朝日村の自動販売機
コンビニエンスストアと自動販売機
a0003909_20129.jpgコンビニエンスストアは独自の経営販売システムにより運営され、収益をあげています。では、自動販売機の設置状況はどうでしょうか。
2003年10月に、長野市内及び松本市内の任意の28店舗の状況を調査しました。
内訳は、ローソン10店、セブンイレブン9店、デイリーヤマザキ8店、そしてサークルKが1店です。
自動販売機を設置していたのはこのうちの5店舗です(17.9%)。
全体の8割以上の店舗が自販機を設置していませんでした。
設置している自販機の種類としては、たばこの自販機4店舗(14.3%)、飲料自販機が2店舗(7.1%)です。
(詳しい調査結果はこちら)http://www.geocities.jp/epole/page031.html
やはり、一般の小売店との差は歴然としました。
コンビにでは基本的に自動販売機を設置しない方針が徹底されているようです。これは、店内での売上を伸ばすための本部の指導があるようです。(自販機の売上げは、本部で把握できないため設置させないとの話もあります。)
きちんとした販売戦略を立て、魅力ある商店作りにより、コンビニエンスストアは自動販売機に対抗しうる店舗を守っています。
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# by epole | 2004-02-18 20:02 | 総論
メーカーの思惑
a0003909_20587.jpg自動販売機の、メーカー系列の管理会社による一元的管理が進むのには、単に設置者が不労所得を望むという以外にも理由があります。
まず自分で自販機を管理しますと、商品補給や金銭管理はもちろん、空き缶などの適正処分の責任が生ずることです。
商品補給や金銭管理は従来から小売店が通常実施してきたことですが、空き缶処分などとなると、なかなか小売店でも対応に苦慮しているようです。
管理会社はこれらを的確に適正に行う能力に長けています。
また、以前に比べてメーカーが販売する新製品のサイクルが早くなってきており、小売店で商品入れ替えするのでは、このサイクルに追いつかない事情があります。
テレビでは連日、新しい飲料の宣伝、キャンペーンの宣伝がされ、各自販機では速やかにその商品を導入し、キャンペーンに対応しなければなりません。
そのためには、メーカー系列の管理会社が全面的な管理権を持つことが、メーカーにとって必要となります。
自動販売機のHPを見てみますと、しきりに前者が強調されていますが、本音は後者。飲料メーカーが系列のすべての自販機を自分の戦略に基づいて運用しようというのが本当のところだと考えています。
管理受託によって、メーカーは実に大きなマーケットを手に入れることに成功したのです。
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# by epole | 2004-02-18 09:02 | 総論
商店店先の屋外自動販売機
a0003909_231221.jpgいま、コンビニエンスストアを除く殆どの小売店の店先に自動販売機が設置されています。
商店にとっては手間がかからない中で、収入が確保されるため、いわば打ち出の小槌のような存在なのでしょう。
ところで、前回述べましたとおり、店内に入ってこそ商品は売れるのであります。
そうかんがえますと、屋外に自動販売機を設置してそこで売れ筋の商品のみを販売するということは、もしかしたらせっかくの購買意欲を持ったお客さんを入り口で追い返しているのではないでしょうか。
商店店先の自販機においても、管理を管理会社が全面的に行う場合が増えています。この場合、表面的にはロケーションフィーが純粋に商店の利益と思われがちですが、実は商店は自ら設置した自販機のため、自らの売上を激減させているのです。
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# by epole | 2004-02-17 23:13 | 総論
だれでも設置できること
a0003909_222740.jpg以前は商店が商品管理をすることから、小売店が自動販売機を設置していましたが、最近では管理会社が殆どの業務を行うことから、土地さえ確保できれば誰でも簡単に自動販売機を設置できるようになりました。
その結果、我々は清涼飲料水を地元の商店で購入することはあまりなくなりました。つまり、地元の小売店を訪れる機会が減っているのです。
アメリカでの店頭マーケッティング調査によりますと、消費者は、商店を訪れた時点では、どの商品を購入するか決まっていないそうです。店内をうろうろする中で、何を買うか考えるということでしょうか。
ということは、
我々が清涼飲料水を目的として商店を訪れないということは、単にそれだけの売上が減るのみならず、全体の売上が減少することにつながります。
地域の商店の売上が減少し、廃業を余儀なくされるのはこのことも大きく影響してはいないでしょうか。
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# by epole | 2004-02-16 22:28 | 総論
自動販売機の管理
a0003909_225337.jpg殆どの飲料用自動販売機には、右の写真のような「自動販売機統一ステッカー」が貼られています。
ここの「管理者」を調べてみますと、かなりの割合で、管理専門の会社が管理をしています。この形態ですと、地主はロケーションフィーを受け取るだけで、商品の補充、金銭管理、空き缶の処理等はすべて管理会社が行うこととなります。そして、管理会社は一部の市町部に集中しています。
ということは、地元にはロケーションフィーが入るだけで、商品の生産から配送、販売から廃棄にいたるまで、人のかかわる部分(雇用)は他に任され、利益は大都市等、他に流れていきます。
地元で自販機を使って買い物をしても、地元の利益には殆ど還流されないんですね。
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# by epole | 2004-02-15 22:51 | 総論
長野市内の自動販売機
a0003909_225417.jpg右の図は、長野県庁、長野市役所、権堂商店街を含む長野市内の地図の一部です。
この中の赤、白、青の小さな四角い点は自動販売機の位置を示しています。
この2平方キロの中に479台の屋外自動販売機が設置されているといいますと、皆さんはどうお考えでしょうか。
すこし、多いのかなぁ。
さてさて、ここに、自動販売機の平均売上げが110万円強であるとの業界のデータがあります。http://www.jvma.or.jp/
この110万円を単純に前出の台数を掛けて見ますと・・・
なんとこの地域に5億2690万円を売り上げる巨大なマーケットがあることがわかります。
目に見えない大企業。
ここからの収益はどこへ向かうのでしょうか。そして、この地域にどのような影響を与えているのでしょうか。
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# by epole | 2004-02-14 22:55 | 総論
自動販売機の諸問題
a0003909_23116.jpg自動販売機については、便利である反面、さまざまな問題点が指摘されてきました。
  ①景観への悪影響
  ②道路への占有
  ③容器ごみの散乱
  ④倒れる危険性
  ⑤CO2排出による地球温暖化問題
これらの問題について、自動販売機業界はそれぞれ対応し、それなりに解決を図ってきています。
しかし、自動販売機については、その性質からくる宿命ともいえる問題を持っています。
それは、
  ⑥雇用の喪失、地域小売の圧迫、中央への利潤集中による地域経済への悪影響
です。
このブログでは、この問題について考察していきたいと思います。
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# by epole | 2004-02-14 07:39 | 総論