対峙する自動販売機と容器入れ・ゴミ箱
a0003909_0184411.jpgこの1月30日午後、長野失語症友の会によるフォーラムが長野市若里市民文化ホールで開催されるのであります。
当日はシンポジウムのほか、「あるがまま リビング Living」というテーマ劇を行うのですが、筆者も昨年末からわずかながらですがお手伝いをさせていただいておりまして、テーマ劇でもちょっとだけ出演することとなりました。
そのテーマ劇の練習は、毎週土日に長野赤十字病院の一角をお借りして行っているので、自然と日赤の中を歩き回り、自動販売機にも出くわす機会があるのです。

a0003909_019939.jpg写真はそんな日赤のエレベータホールにある自動販売機と、それに対峙するように通路の反対側に置かれたあら容器入れとゴミ箱。
自販機は妊婦帯、寝巻き、大人用紙おむつなどを販売するものなどで、大変興味深いものですが、今回気になるのは反対側におかれた容器入れとゴミ箱のほう。

容器入れは右からペットボトルキャップ、ペットボトル入れ、ペットボトル入れ、そして一般廃棄物入れと並んでいて、それらの奥には倉庫の扉があるので、扉を開けるときはこれらをどけなければならない。でも、倉庫なんざそうそう利用しないので、必要なときにどければいいんだな。

柔軟な発想。
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# by epole | 2011-01-28 00:19 | 自販機の空間
ジャビットくん模様の飲料自動販売機
a0003909_23364085.jpgそういえば最近読売巨人軍のジャビットくんのエンブレムが変わり、「ウイニングジャビット」となったところです。わたしはこれまでのジャビットくんのほうが親しみが持ててよいのだけれどなぁ。

a0003909_2337459.jpgそんなことを考えながら歩いていたわけではないのですが、久しぶりにJR北松本駅から松本城を抜けて信州大学に向かう途中でであったのが「ジャビットくん模様の飲料自動販売機」でした。

すこし色があせたようなオレンジ色は、どぎついJFL長野パルセイロ支援自動販売機と違って、町のもようにやさしい色合い。そこに、旧ジャビットくんが描かれているのでした。

その自動販売機は松本市深志の読売新聞販売店に設置されています。販売品目はすべてサントリーの商品で、自動販売機にもサントリーの表示がありました。
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# by epole | 2011-01-25 23:37 | 自販機の空間
2011年始の穂高神社の自動販売機
a0003909_0162660.jpg明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今年の初詣は安曇野市の穂高神社へ。昨年は多くの参拝者に対応するため参集殿よこにおみくじ付きの飲料自動販売機が臨時に設置されていたのですが、今年はどうだったのでしょうか。

a0003909_0164939.jpg拝殿正面の神楽殿の前にはおみくじ箱が3種類。右端は一般的な赤い木製の神教みくじのお御籤箱。真ん中は男・女みくじで男と女が分かれている。左端は招き猫みくじ。どれも200円なのだが、男・女みくじには一文字の小さな(1センチ四方くらいの)文字盤が付属。同じく左端の招き猫みくじには何らかの文様の左前足か右前足かを上げた猫の板が付属する。同じ啓示なら何か付いたほうがお得感がある。男・女みくじは金銀で包まれていて外から見ると豪華だ。

a0003909_0172165.jpg拝殿向かって左には、やはり赤い神教みくじの箱と男・女みくじ。ここには招き猫みくじはない。ここまでくれば、授与所のみくじを引いて巫女様からくじの紙を頂戴したいところだ。

ずっと昔からある参集殿授与所の角のおみくじの自動販売機は正月早々故障中。でも、美しい巫女様から直接もらったほうがやはりよいくじがいただけそうだ。

a0003909_0174635.jpg注目の参集殿前の自動販売機だが、今年は臨時の自動販売機の設置はない。ただ、知らぬ間に3台並んだ自動販売機の上部に電光掲示板がぴかぴかしていて、これはまったく神社らしからぬ光景なのだなぁ。

ちなみに私のひいた御籤は男みくじで「吉」。漢字は「武」。
勝負は一か八かなんだそうな。

どのような年になるのだろうか。
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# by epole | 2011-01-04 00:19 | 自販機の空間
松本市波田のお菓子屋さんの前の自動販売機
a0003909_039942.jpg東筑摩郡波田町と松本市は平成22年3月31日に合併。波田町役場は松本市波田支所となりました。
さて、その波田支所から歩いてすぐのところの国道上にあるのが洋菓子店Sternであります。

店内にはバームクーヘンを中心に、独創的な西洋菓子類が並べられ、そのいくつかを食したところ、これはもう大変においしいものなのであります。

a0003909_0393675.jpgそんなSternの外観は、黄と赤と黒を基調とした木造家屋で、右側には小さなベンチが設えられ、左側には自動販売機が置かれています。
茶色等、目立たない色を基調として、お店の宣伝を貼付けてある自動販売機はときどき見かけるようになったのですが、これほどに本体店舗になじんで、その存在を引き立たせている例は少ないのではあるまいか。

ここのお菓子はほんとうにおいしい。その自動販売機がそれを物語っています。
こんな素敵なお菓子屋さんがある波田は、どっこいまだまだ元気でやっていけそうなんだな。
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# by epole | 2010-12-31 00:40 | 自販機の空間
ガソリンプリペイドカードの自動販売機
a0003909_18421842.jpg昨日出かけようとしてエンジンをかけた我が家のオデッセイは、まだ走り出す前にエンジン回転が不安定になったかと思うとエンジンを停止しました。どうやらガス欠というやつです。ずっと会費を払い続けながらしばらく利用していなかったJAFに連絡をいれ、30分後には救出されました。ガソリン10リッターが注入され、千数百円を支払ったところですが、年末のこの時期にすぐに来ていただけるサービスというものはありがたいものです。

自動販売機はそれ自体が商品広告であり、ひとびとに購買意欲をわかせると同時にその場で消費者の自己責任で販売を行うその場完結のサービスでありますが、反面ありがたさを感じない。それはあまりにも当たり前の存在になったからなので、蛇口をひねれば飲料に適した水が出る日本の水道サービスのようなものでしょう。
そんな自動販売機に、あってよかった、ありがとうという意識を持たせるものが出現するとすればどうだろうか。たとえばどこかの小説で、自動体重計から出る記録紙に占いが印刷されているというのを読んだことがある。彼が求めているのは、その日の正確な体重ではなく、占いが与える啓示ではなかったか。

a0003909_18433694.jpgさて、今回ガス欠に至った原因のひとつにはガソリンの均質性とガソリンスタンドの価格差があるのでして、いまやガソリンはどこで入れてもレギュラーならレギュラーでどこも品質に変わりはなさそう。それでいてガソリンスタンドごとの価格差はただごとではない。さらに同じガススタンドでも会員であるとかカードであるとか支払い方法で一リットルあたりの価格が数円違ってくる。店頭に表示された価格と数パーセント異なることはざらで、どこで給油するかということが大きな問題になり、店は固定化され、それが遠くである場合、なかなか給油ができず、今回のようにJAFのご厄介になるのである。まさになんとかの銭失いである。
私の利用するスタンドは3箇所で、ひとつは千曲市内、ひとつは長野市篠ノ井、もうひとつは旧豊野町にある。いずれもセルフスタンドだが、私が多く滞在する長野市中心部とは離れていて、なにか用でもないと給油ができない状況にある。しかし、お得度は圧倒的なのである。

写真はそんな千曲市内のガソリンスタンドにあるプリペイドカードの自動販売機。店専用のカードはなかなか持ち歩きにくいが、自動車のなかにおいておくものだと考えればじゃまにならない。ただ、競争の激しいこの業界の中で、この会社が倒産しないことを祈るのみである。
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# by epole | 2010-12-25 18:47 | 自販機いろいろ
ゴールドパック工場前の自動販売機
a0003909_0155442.jpgゴールドパックといえば、名水百選にも選ばれる安曇野の天然水を使用した飲料や、これまた安曇野で栽培された野菜を原料とした野菜ジュースなどを製造販売している会社なのであります。その本社は渋谷区道玄坂にあるのですが、工場は松本市と安曇野市にあります。

この土曜日、昨日松本市美ヶ原温泉で開かれた忘年会の余韻もあけぬままJR南松本駅を降り、ジャスコ南松本店からイトーヨーカ堂南松本店に向かう途中に、その自動販売機はあったのです。

ゴールドパック松本工場の正門左側に設置されているのは、缶飲料全品70円のゴールドパックの飲料の自動販売機なのでありました。
販売品目は「安曇野天然水仕立てブレンドコーヒー」「トマトジュース」「野菜ジュース」「実いっぱいりんごジュース」「2010旬獲りトマトジュース(有塩)」「2010旬獲りトマトジュース(無塩)」「旬獲り野菜ジュース(無塩)」「旬獲りりんごジュース」「はちみつレモン」「フルーツ&キャロット」「キャロットジュース」(以上缶飲料11種類全70円)「安曇野の天然水」「安曇野の水烏龍茶」「安曇野の水緑茶」「はちみつレモン」「スポルティフ+」(以上ペットボトル飲料5種類全100円)の計16種類の飲料。

これらの飲料は通常は缶飲料で1本90円から100円で販売されているのですが、この自動販売機では大変お安く購入することができます。
a0003909_0443437.jpgゴールドパックの飲料を販売する自動販売機は東京駅八重洲口にもありますが、そこでは通常の販売価格となりますので、安くゴールドパック製品を購入したい人は、ぜひ中央線特急あずさに飛び乗って塩尻駅で各駅停車に乗り換え南松本駅下車徒歩5分のこの自動販売機へお越しください。

なお、松本までお越しになれない方には、ネットで販売もしているようです。こちらは12月18日午後6時までお買い得セールで5~15%引きで購入できるようです。→ゴールドパックオンラインショップ安曇野直行便期間限定お買い得セール

それにしても、この後参加した連日となる忘年会(こんどは松本駅前)で演じた醜態のことを思い出しますと、ここで野菜ジュースでもなんでも購入して飲んでおけばよかったあるいは用意しておけばよかったと思うのですが、後の祭りなのでした。
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# by epole | 2010-12-13 00:16 | 自販機の空間
松代観光案内所まえの自動販売機
a0003909_13265531.jpgひさびさの松代

松代といえば真田10万石の居城。長野市に編入されたのは1966年のことだが、はたしてその合併はよいことだったのか。小布施町のように歯を食いしばって独立している自治体のすがたを見るたびに思うところです。

その自動販売機が置かれているのは、真田宝物館のよこての松代物産館の1階の一部。信州デスティネーションキャンペーンが現在開催されているなかの土曜日だというのに、物産館は2階の食事どころを除いて冬季休業にはいり、正面の入り口のシャッターを下ろしている。その横の小さなスペースに、身体を隙間によこにするようにして観光案内所がひらいている。

a0003909_13272314.jpgシャッターを閉めた物産館の左側の壁にはなまこ模様が描かれていて、視線を右に右に移してゆくと、シャッターをすぎ、観光案内所のガラス引き戸のさらに右に、なまこ模様の構造物。それはなまこ模様を模した飲料自動販売機なのでした。
自動販売機は2台置かれていて、よく見える右側がサントリーの自動販売機で、こちらは観光客からよく見えるという理由だろう、下半分がなまこ模様とされ、左側の伊藤園の自動販売機はなんの工夫もない自動販売機で、中途半端なのだな。

そもそも自動販売機に景観の一体性をもたせているのならば、どうして物産館の入り口をシャッター下ろしているのか。冬の間は朝も昼も夜もこの光景なわけで、その間ここを歩くひとはどのように感じるのだろうか。
自動販売機設置者の景観に対する意気込みが感じられるだけに、行政の中途半端さをつよく感じたものでした。

ちなみに松本市における新聞販売店における取り組みでは、全体としての景観への配慮はもちろん、なまこ模様の高さも揃っているのですが、それまでをここに求めるのは難しいことなのかな。
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# by epole | 2010-12-06 13:27 | 景観と自販機
うみたてたまご野菜・くだもの直売所自動販売機
a0003909_0311946.jpg長野県塩尻市の東山山麓線沿いに、自動販売機が21台集中して設置されたポイントがあります。そこには飲料自動販売機が12台、たばこの自動販売機が6台(うち5台はタスポ対応、1台はカメラによる年齢認証対応)、ライターやらチョコボールやらを販売する旧たばこ自動販売機1台、ポテト自動販売機1台、そして「うみたてたまご野菜・くだもの直売所自動販売機」が一台が置かれています。

a0003909_0315883.jpg飲料自動販売機のうちの1台ではなつかしい「おでん缶280円」のほか「みそラーメン300円」「しょうゆラーメン300円」「とんこつラーメン300円」や「うどん缶きつね280円」、「うどん缶カレー280円」、さらには「スープ&パスタ280円」、あげくのはてに「カレーライス缶400円」が売られていたりして面白いのですが、もっとも印象的なのはやはり「うみたてたまご野菜・くだもの直売所自動販売機」なのであります。

a0003909_0333655.jpgこの自動販売機はロッカー型で、むかって左側に21の扉、右側にも21の扉があり、それぞれに何かしら農産物が納められています。なかに商品が残っていない扉で何を販売していたかは不明なのですが、商品が残っている34の扉を調べてみますと、たまごが17扉、はちみつ(びん入り)3扉、むきぐり(レトルトパック入り)3扉、なし1扉、みかん4扉、りんご6扉となっています。

a0003909_0384133.jpgこれを農産物直売自動販売機という観点から眺めますと、むきぐりのレトルトパックが販売されている(1つだと280円、二つだと550円)のは若干の違和感がありますが、そもそもレトルトパックのむきぐりを自動販売機で販売しようとすると、飲料の自動販売機やたばこの自動販売機に組み込むことはその形状から困難と思われ、このロッカータイプの自動販売機で販売されることはリーズナブルなのだと納得をするのでありました。

それにしても、これらの大量の自動販売機一台一台は儲かっているのでしょうか。それが最大のなぞなのでありました。
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# by epole | 2010-11-26 00:34 | 自販機いろいろ
ばななの自動販売機
a0003909_0134142.jpgばななの自動販売機は現在都内数カ所に設置されているようなのだが、わたくしが訪れたのはそのなかでも最も早く設置されたという渋谷駅3番出口地下(第一勧業ビル口地下2階)に置かれた自動販売機。

a0003909_0142539.jpgその上には「グルメタウン→」という表示があるが、ちかくに八百屋さんやフルーツパーラーがある訳ではない。ブックファースト入り口前のすこしだけひろい空間にせり出すように、太い柱に背中をつけて設置されている。
横後ろには地上にあがる階段。正面の壁には飲料自動販売機が、ばななの自動販売機とまっすぐ向かい合っておかれている。

a0003909_0144333.jpg商品はばななの1本売り(130円)と3本売り(390円)で、いずれも透明なビニール袋に包まれ、螺旋のはりがねに挟まれている。その商品を選択すると螺旋が回り、挟まれた商品を押し出す仕組みはパンを販売する自動販売機と同様の仕組みだ。最上段には500円で販売される他の商品もあるが、それが何かはよくわからない。

a0003909_015241.jpgばななの皮を入れるごみばこは本体向かって右側に2個置かれているが、私が中をのぞいたところ、皮等はみつからない。掃除したばかりか、あるいは滅多にここで食する客がいないということだろうか。
ばななを一本買ったお客が食べながら歩き、皮を通路に捨てたものを他の歩行者が踏んですべって転ぶなどしたら、この自動販売機は社会的に危険なものと認識されるのかもしれない。

a0003909_0155923.jpg足下は、転倒防止策がしっかりとられており、震度7程度では転倒等しない状況である。

a0003909_0152060.jpgそれにしても、この自動販売機を彩るフルーツの色彩はすばらしい。ちまたにあふれる自動販売機で、これほど美しいものに私は出会ったことがない。
ちなみに製造は、富士電機リテイルシステムズ。なかなかやるのである。でも、色彩はドールが担当したのかな。その美しい筐体は果汁飲料のパッケージのようだ。

この時期長野県の田舎にはリンゴを販売する自動販売機が出現するが、それはロッカータイプで装飾も地味である。その点、この自動販売機は、おもわず買いたくなるような動機付けがしっかり計画をされているものである。
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# by epole | 2010-11-24 00:12 | 自販機いろいろ
品川駅ホームの47型タッチパネル飲料自動販売機
a0003909_2116274.jpgこの自動販売機については8月11日付け日本経済新聞で紹介された後も、さまざまなメディアで今後の自動販売機のひとつの形として紹介をされたところです。

どんなにブロードバンドが充実したとしても、それはただのデジタルコピーに過ぎないのでありまして、実際にそれに触れることが重要であることは認識しているのですが、これまでなかなか都内まで来ることができなかった。それがある企業の人が私の話を聞いてくれるということで、11月3日文化の日、この地を訪れることができました。

a0003909_21165545.jpgその自動販売機があるのは品川駅の3・4番線。京浜東北線のとまるホームの、跨線橋をおりた正面にありました。
この自動販売機の特徴は、
① 通常はガラスケースの中に商品を模したダミーが置かれ、それぞれに物理的な選択ボタンが配置されているところ、この自動販売機は正面に大きなタッチパネルディスプレイがあり、そこに商品が表示されるようになっており、商品選択は画面に表示された商品に手を触れることで行われること。
② ディスプレイ上部にカメラを備えており、正面に立つ人物の顔を分析し、数ある商品の中から特定の商品を推薦する機能を有すること。
であろうと思います。

a0003909_21183212.jpgそんなわけで、私が到着しました折も、多くの人々がこの機械の前に立って、どんな飲料が推薦されるのか興味津々でしたが、私の前に試された初老の品の良い女性も私も、推薦をされたのは「ホットゆず飲料」でした。機械は品の良さで推薦する商品を選択するのか、もしくは機械が「ホットゆず飲料」を販売したがっているのか。その見極めはできなかったのでした。

a0003909_2119266.jpg空き缶を回収していたおじさんに「このディスプレイを傘でつつくようなことは起こりませんか?」と以前から気になっていたことを尋ねてみましたが、そのような不届きな輩はいないとのことでした。私の心配はいまのところは杞憂のようです。

a0003909_21201517.jpg画面で商品を選択すると、ディスプレイの左下に商品の特徴が表示され、右端に金を入れるかスイカをタッチするか促す案内が表示されます。それはそれで親切なことなのかもしれないが、以前も述べたように、どのような成分で、どのような熱量、糖分量であるかが必要な人がいるのにそれは表示されない。せっかくの大画面ディスプレイなのだから、そこのところを充実すれば、消費者の側にたった自動販売機となると思ったところでした。
こんなものはちょっとしたプログラムの修正で対応できるはずなので、たぶんそのような方向に進むものと思っています。

それにしても、傘でつつく人が現れないというのはすばらしいことなのだな。
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# by epole | 2010-11-07 21:14
「雨の日と月曜日は」の自動販売機
〈うーん、ナカナカ固い頭だ〉
インプットが同じだとアウトプットが毎度同じ。
お金を入れると、ゴトンと缶コーヒーが出てくる自動販売機のような私だ。

わたくしが読んでいるこの本は「自動販売機のような私」(上原隆 著「雨の日と月曜日は」収録 平成17年6月1日発行)

そういわれると、柔らかい自動販売機というものにはこれまでであったことがなく、どれもこれも必ず同じ成型を保っていてゆずらない、頭をぶつけても、勝つのはいつも自動販売機の方であろう。
とはいえ著者がいうところの「自動販売機のように固い頭の私」とは、物理的な堅さではなくて、インプットが同じだとアウトプットがいつも同じだということなのだな。

この自動販売機のたとえは実に日本的なものである。外国人と自動販売機について語ると必ずでるのが「誤動作」で、自動販売機にお金を入れても商品が出てこない経験をしていない外国人はいないのではないかとも思える。故に海外で「自動販売機のような私I,like a vending machine」といえば、決して頭が固いという意味ではなく、「役立たず、間抜け I,who is so stupid」という意味となるであろう。
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# by epole | 2010-10-16 19:30 | 小説にみる自販機
黄金甲(上海蟹)の自動販売機
今日のズームイン!!サタデーでは、中国南京市で設置された自動販売機が紹介されました。

「もし死んでいたら三倍にしてお返しします」と書かれた広告の横の自動販売機で販売されているのは「生きた上海蟹(黄金甲)」。一杯が日本円で120円から600円で、一杯ずつ専用容器に納められ、中の温度は蟹が冬眠状態となる5度に保たれているとのことです。売り上げは一日およそ100杯で、日本円で4万円ほどを売り上げるとのことです。

日本では伊勢海老をクレーンゲームに入れたものがあって、一時各地に置かれていましたが、動物虐待の批判などもあり見かけなくなりました。
今回の上海蟹の自動販売機はゲームで引っ掛けるような虐待行為はなさそうで、生きた食材を睡眠状態にして生きたまま鮮度を保ち輸送する技術は通常行われている行為ではあります。

ただ、生きた動物を器械に入れて無人のままで陳列するというのはいかにも無機質な感じで、生命を冒涜するような行為と思うのだがどうだろうか。

ちなみに番組では触れられていませんが、同じ自動販売機で「たれ」も容器に入れて販売されていました。たれの販売は理解できるのだな。
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# by epole | 2010-10-16 08:17 | 自販機いろいろ
「町おこし」の経済学の自動販売機
小布施の町には、古い伝統ある家屋が多く残されている。いまから約20年前に北斎館・小布施堂周辺(1.6ha)を中心に、景観の統一運動がはじまった。ここの界隈にある店の特徴は、土壁、白い漆喰づくり、切妻屋根、格子窓、二階程度の高さに統一されている。看板は、土や石など自然材で作られ、ネオンサインや電光板は、原則として廃止された。自動販売機は木製の格子で覆われ、目立たないようにした。(中略)
景観基準は条例になり、景観に調和した建物、生け垣、広告物に対しては、補助金が支給され、とくに優れたものには賞が与えられた。看板や自動販売機については、景観を損なわないよう、デザイン、色、設置場所が規定された。

私が読んでいるこの本は「「町おこし」の経済学」(竹内宏著 2004年5月10日初版印刷2004年5月20日初刷発行)

長野県上高井郡小布施町に関するレポート。その優れた街づくりに対して多くの研究者が訪れている。
小布施の町並みは、町に住む人々にとっては当たり前の風景で、たとえば修景地区に古めの建築物が多いといってもすべてではなく、屋根の平らなビルディング風建築物が混在していたり、古めといってもそれほど伝統あるというほどの古さでもないことが保存にブレーキをかけがちなのだが、ここ小布施では優れた指導者による導きによりその風景の価値を来訪者が認め、研究者が認め、地元の人々が認め、いよいよその価値を高めていっている。

私がここで読むのは「自動販売機」の部分であるが、残念ながら小布施町にはここに記述されたような景観に配慮した自動販売機は現存していない。たまに町人が景観に優れたとするのも、たとえば駅前の木下ラジオ店前のこげ茶色をした飲料自動販売機なのだが、これはそのへんのどこにでもある、安易な言い訳程度のめだたないような色で全体を一色に塗られた自動販売機というだけである。隣に置かれたふる~い廃自動販売機のほうがむしろ町並みには合っている。

引用文に記載された自動販売機は確かに修景地区の小布施堂本店前に設置されていたのですが、店先に自動販売機があることにより「お客様が店員と会話をされなくなった(小布施堂セーラ・マリ・カミングス取締役談)」ことにより撤去されています。
それは優れた判断だと思うのではありますが、一方、その自動販売機がいま置かれているとすると、『むしろそこに有ることが優れた景観をよりひきたたせる』自動販売機として存在していたのではないかと、残念にも思うところです。
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# by epole | 2010-10-10 11:33 | 小説にみる自販機
松本市中山の民家入り口のたばこ自動販売機
a0003909_23325260.jpg10月1日からたばこに係る税率引き上げに伴うたばこの販売価格が引き上げられてます。
これに関する記事を残さねばと思い、たまたま通りかかった松本市から塩尻市まで続く地方道沿いの民家入り口に設置されている3台のたばこ自動販売機+飲料自動販売機1台。

農地のなかを通る道路には、道路沿いに民家がぽつぽつ並ぶほかは商店がないなかを、自動車が10秒に一台くらい走る。その、道路から5mほど引っ込んだ民家が管理しているだろう自動販売機群4台。

左の3台はたばこ自動販売機だが、販売品目がまちなかでよく見る品目と異なる、さまざまな形と色をしたパッケージ。わたくしはこのところタバコを吸わないのでよくわからないのだが、珍しいものも売っているのではないか。近寄ってよくみてみると、左側の自販機の一番下の段にはなつかしい「エコー」とか「わかば」とかが売っている。これらの値段は各250円と240円で、他のタバコ、たとえば「チェリー」410円と比べても明らかに安い。どうやらこれらは「旧3級品」で安く抑えられているらしく、今回の値上げの際も比較的安く抑えられ、どうしても禁煙をしない輩にはおススメとの報道があったのを思い出す。「中南海」というのもあるが、中国製か。中南信なら地元っぽいのだが。

右の一台はコイン
a0003909_23351480.jpg
投入口がテープで
a0003909_23353177.jpg
閉じられるなど、
a0003909_23354454.jpg
販売が停止されている。タスポの機械もついていない。
一台だけ道路を向いたダイドーの飲料自動販売機の横には「たばこ」と書かれ、道行く自動車にたばこの購入を促している。
ここはひとどおりもなく見ている大人もいないから、タスポさえ持っていれば、子供でもらくに購入が可能ですなぁ。
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# by epole | 2010-10-09 23:34 | たばこの自販機
「踊る地平線」の自働レストラン
以下、面談ーといいたいところだが、羽左衛門によれば、ただー。
倫敦は、地味でおちついていて。
巴里は、騒々しいが暢気で面白く。
亜米利加は、便利でおそろしくにぎやかだが、ロンドンが一番好きーおちついた気分だからーというだけのことで、
『何しろあめりかは大したものです。早いはなしが、食い物屋へ出かける。あちらでいうカフェテリヤ、つまりレストランでさね。あなた方もまあ一度は亜米利加へも行ってごらんなさい。這入るてとこう、ずらりと機械みたいな物が並んでて、穴へ金を入れると自働でもってパンが出る、ね、肉が出る、はははは、コップにコウヒイが出て一ぱいになると止まりまさあーって調子で、万事が簡便主義です。そのかわり人間も簡便だ。(後略)

私が読んでいるこの本は「黄と白の群像」(谷譲次著『踊る地平線』収録 岩波文庫1999年10月15日第1刷発行 なお、底本は昭和9年新潮社刊の一人三人全集第15巻『踊る地平線』。尾崎秀樹の解説によると『踊る地平線』は昭和3年8月から翌年7月までの12回にわたって『中央公論』に『新世界巡礼』の通しタイトルで掲載された。『黄と白の群像』は昭和3年10月に掲載されたと考えられる。)

『踊る地平線』は、著者が昭和2年から中央公論特派員として夫婦でヨーロッパを旅行した際の旅行記であるが、上記の風景は、体験としてでなく、羽左衛門氏の話の中で語られる、米国におけるオートマットの風景である。
穴に金を入れると自働でパンが出る、肉が出る、コーヒーが一定量注がれる風景は、当時の日本人にはどのように受け止められたのか。明治期から日本では果実水の自動計量販売機があるが、それだけのレストランというのはいかにも簡便主義で味気ない物と思われたのではないか。
いま、そのような風景は日本各地にみられるのだが。
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# by epole | 2010-10-06 23:12 | 小説にみる自販機
「一億人の昭和史」のたばこ自動販売機
昭和32年5月22日 たばこ自動販売機 大阪で試験的に登場 東京は34年から

私が読んでいるこの本は「一億人の昭和史⑮昭和史写真年表元年~51年 発行所毎日新聞社」

さきに述べたとおり、煙草自動販売機は明治後期には普及し、昭和10年頃には「専売局事業合理化要綱」のなかで「自働発売機ノ設置奨励」が求められているのだが。発行所たる毎日新聞社はどのような資料をもってこの記述を挿入したのか知りたいものである。(ひらがなになったか?『煙草』→『たばこ』)

なお、昭和40年「37年に1万台の自動販売機が29万台に激増」とある。
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# by epole | 2010-10-05 00:20 | 史料
果実水の自動計量販売器
a0003909_1875817.jpg果実水の自動販売

果実水(殊にみかん水、苺水、りんご水の類)の自動販売は、彼の自動計量販売器に由て行はれるのである、此販売器は、近年東京(殊に浅草公園)に於て大いなる流行を為せるものにして、其大要は図に示したるが如き外観と構造を有するものである。
此図は金魚入自働販売器の表裏両面を示したるものなるも、尚此他に呼鈴付或は音楽入りの自動販売器なるものがある、今此器の図解を兼ねて、其使用法を簡単に説明すれば次の如くである。
先ず其表面図より説明せんに、今飲まんと欲する果実水の上辺に設けられたる銅貨入口より一銭の銅貨を投入する、然るときは其銅線の重量によりて内部に於ける或る機械の小歯車が回転を初め、夫れが為に護謨管(果実水の内部に流通せるもの)を閉塞せる或る部分の止めを開き、之れによりて玆に果実水を流出せしむるのである、果実水の流出が一定量に及ぶときは其銅銭は自己の重量に由って自然に其機械より放れて落下し、之れと同時に歯車の運転は休止し、護謨管の鎖閉は再び行はれ、従って果実水の流出が全く止まるのである、又ユスギ水と記したる出口よりは、其上辺のボタンを押すに由ってコップを洗浄すべき清水が流下するのである。
次いで裏面図によって説明せんに、其上辺に備へられたる果実水貯蔵瓶には各種の果実水を製造貯蔵(製法は果実水の条に詳らかなり、通常は果実蜜を稀めて製す)し硝子管と護謨管との連接によりて彼の内部主要機械の一部に接続せらるヽのである。
此自働販売器は之れを営業用に使用するときは、一日に一度其果実水を調整して、これを貯蔵器に入れ置くのみで、他に何等の手数を要することなしに、機械自らが、顧客に接するの労を取るものなれば、時間の経済と、人手を省くと云ふ二種の得点ある、頗る便利なものであると云ふ。(後略)

私が読んでいるこの本は「実験夏期飲料製造法」(上田孝吉編 明治44年6月12日印刷 明治44年6月15日発行)

本編の記載によれば、自動計量販売器は明治44年、東京(特に浅草公園)で大流行しているのである。
この自動販売機で使用される動力は銅貨の重量のみであり、中の液体を一定量流出させ、止める方式は、切手やたばこの自動販売機と比べて構造が単純なようである。考えてみると、これは構造的には紀元前215年にアレクサンドリアの神殿でヘロンが発明したとされる世界最古の自動販売機「聖水の自動販売機」の延長にある。
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# by epole | 2010-10-04 18:20 | 史料
「専売局事業合理化要綱」の自動発売機
文書課長 専売局
専売局事業合理化要綱


専売事業合理化要綱

事業部関係
甲、煙草
一、煙草元売捌制度ノ改正(別途立案)
一、煙草小売人組合ノ奨励
  煙草小売人組合ヲシテ販売状況ノ報告ヲ為サシムルノ外自発的ニ組合内小売人ノ店舗設備ノ改善、指示事項ノ遵守等ヲ督励セシメ誠実ナル販売補助機関トシテ活動セシムル為奨励金ヲ支給スルコトトシ特ニ次ノ諸項ヲ実行セシメントス(別表第一号参照)
  (1)小売人出売ノ奨励
  (2)自働発売機ノ設置奨励
  (3)新製品等ノ広告宣伝
(後略)


専売局
専売事業合理化要綱

事業部関係 
甲、煙草
一、販売機関ノ整備
 イ、元売払人制度ノ改正(別途立案)
 ロ、煙草売払人組合ヲ活動セシムル為ニ奨励金ヲ交付スルコト
   小売人組合ヲシテ自発的ニ組合内小売人ノ店舗設備ノ改善、指示事項ノ順守等ヲ督励セシメ誠実ナル販売補助機関トシテ活動セシムル為奨励金ヲ支給スルコトトシ特ニ次ノ諸項ヲ実行セシメントス
  (1)小売人出売ノ奨励
  (2)自働発売機ノ設置奨励
  (3)新製品等ノ広告宣伝
(後略)


私が読んでいるこの資料は「専売事業合理化要綱」(国立公文書館アジア歴史資料センター所蔵)

「専売事業合理化要綱」「専売事業合理化要綱」と、同題の要綱が並ぶ。いずれも施行日の記述がないが、前の要綱に昭和9年までの状況分析が記されていることから、昭和10年頃作成されたものと思われる。
当時煙草の販売促進のため、たばこ自動販売機の設置が奨励されていた。
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# by epole | 2010-10-04 10:17 | 史料
「小學校兒童の自働販賣器」
a0003909_2564919.jpg兒童をして廉直誠實の慣習を養はしめ、殊に物品を求めば、必ず其の代價を佛ふべきものなる事を知らしめ且つ人の知ると知らざるとに由て、行を異にせざらしめ、以て品性陶冶の一端に資せんとするは、即ち自働販賣器の主旨とする所にして、實に東京府北豊島郡南千住町瑞光尋常高等小学校々長山口袈裟治の考案に成れり。此の器收むる所は、書用紙、鉛筆、筆、消護謨、雑記帳等の學用品に係り、之を教室に備へて、物品には各々其代價を記し置きたるのみ。斯しくして兒童は自己の要すべき品物に對し、各々相當の代金を出し之を器中の金入函に投じ、然る後之を持ち去るに一任せしむ。金入函の下部には小銭を納めありて、若し剰銭を要する時は、其の中よりして任意に之を取去らしむ。此の器の創始せられたるは四十一年十二月の事に係るも、爾来未だ嘗て品物の不足を告げし事あらず、且此等品物の購賣に就きても、亦賣上髙の計算等に就いても全會て教師の手を煩わせたる事なく、生徒自らその事を辨じて、能く實行を擧げつヽありといふ販賣品の利得金は之を兒童の参考に資すべき、讀本、雑誌類の購求費に充て、一に兒童の時よりして、自治の習慣に熟せしめんことを圖れりといふ。

私が読んでいるこの本は「小學校兒童の自働販賣器」(地方経営小鑑 明治43年6月内務省印刷 国会図書館蔵 明治44年2月10日内務省地方局寄贈)

ここでは
① 物品を求めれば、必ずその代償を支払うことを知らしめること
② 人が見ていようといまいと行いを異にしないことにより品行を育成すること(品性陶冶(ひんせいとうや))
が自動販売機の主旨であるとして、明治41年12月から小学校に設置された自動販売機の様子が紹介されています。
この自動販売機は穴にお金を入れ商品を選択すると商品とおつりがでてくる現在のものとは異なり、ただいくつかの商品を収納した箱で、生徒は代金を入れて自ら中の商品を取り出し、必要に応じておつりを計算して取り出すというもののようです。
これは俵屋さんが考案したような日本らしいからくりを駆使した精密な発想ではなく、英国で登場したという煙草の自動販売機=お金を入れると留め金が外れて蓋があき、必要な量の煙草をとって蓋を占めるという、現代では自動販売機とは呼ぶことが憚られるような、いわゆる無人販売所のようなものなのでしょう。

わたくし、この文章については数年前に出会っていたのですが、これまでブログ等に記録をしていなかったようですので、今回アップしました。
ところで、尋常小学校と言えば、今の小学校に当たる。何年生かわからぬが、釣り銭の間違いもなくこの「自動販売機」が運用されているというのは大変なことであります。先生方の苦労が思われるところです。
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# by epole | 2010-10-04 01:58
「白銅貨の効用」の自働販売器
自働販売器操作の効用
(前略)
十銭白銅貨や五銭白銅貨をもって自働販売器の類を操作させることは、夙に逓信省が公衆電話にて行えるところで、近来は鉄道省も之を切符販売用に用い、専売局は煙草の自働販売器を認め、キャラメル、チョコレートの自働販売器あり、一時は地下鉄の改札までを十銭白銅貨に働く重力によって行ったものである。この外、白銅貨の効用は甚だ多種なるも約束の紙数に達したれば擱筆する。要するに十銭白銅貨は単なる貨幣だとばかり考えている方があったら、それは正に大なる認識不足であると申すべきである。十銭白銅貨は十銭貨幣であると同時に、重量秤であり、標的であり。爪磨きであり、交換手呼出器であり、切符押出機であり、煙草キャラメル押出機でもある。(後略)

私が読んでいるこの文章は「白銅貨の効用」(海野十三著。海野十三全集別巻2 日記・書簡・雑纂(第15回配本)1993年1月31日第1版第1刷発行収録)
本文は、昭和8年発行の「科学画報6」に収録されたものである。

筆者は白銅貨の効用として、次の4つの効用を例示している。すなわち ①分銅としての効用 ②射的としての効用 ③爪磨きとしての効用 ④自働販売器操作の効用 であり、今回引用は④自働販売器操作の効用を論じた部分である。

ここに、自動販売機が日本においてここまで普及するまでの黎明期の道筋が記録されている。すなわち自働販売機は「切符」「煙草」「キャラメル」「チョコレート」の、白銅貨を用いての販売用として使用されたのであります。いま21世紀初頭にみかける自動販売機は「切符」「煙草」「飲料」といったところが多いのだが、昭和8年には飲料の自動販売機はメジャーな存在ではない。

逆説的だが、本文は「自働販売器」の側からでなく、「白銅貨の効用」という視点で自働販売器を論じているのが面白い。自働販売器において無人販売を実現させるのは「自働販売器」の側でなく「白銅貨」なのである。
自働販売器の操作において白銅貨が担う役割は情報である。その重さ、大きさという情報を伝えるものとして、その同質、同形、同重量という性質が自働販売器を正確に作動させ、無人販売を可能とする。
それは現代にそのまま引き継がれ、さらに「白銅貨」又は「紙幣」、最近では「磁気情報等」に組み込まれた特有で同質の「情報」を自動販売機は読み取り、無人販売をおこなっている。
その自動販売機の特性を支えるにあたって、数十年変わらぬ硬貨類の鋳造流通はたいへん大きな位置を占めているのだな。
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# by epole | 2010-09-27 22:42 | 小説にみる自販機