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リッツ・カールトンと日本人の流儀の自動販売機
a0003909_16235153.jpgザ・リッツ.カールトン大阪の開業後、普段から自分の立ち居ふるまいを常に意識する習慣を徹底しました。ホテルにはスタッフが休憩や食事をとる社員食堂があります。スタッフは、そこに設置されている自動販売機からペットボトルに入った飲料を購入します。いま、私たちは普段の生活のなかで、ペットボトルの容器に直接口をつけて飲むことが多くなりましたが、リッツ・カールトンでは、それをしないようにしました。必ず、グラスに注いで飲むように習慣づけたのです。
理由はとても簡単です。もともと日本の文化には、こうした飲み物を入れた容器に直接口をつけて飲むという習慣はありませんでした。お茶は急須から湯飲茶碗に、お酒は徳利からお猪口に注いでいただくのが古くからの日本の美しき文化であり、ふるまいなのです。

わたくしが読んでいるこの本は、高野登著「リッツ・カールトンと日本人の流儀 人を動かす『洋の言葉』と『和の心』」(株式会社ポプラ社  2012年8月20日第一刷発行)

9月6日に平安堂長野店で、高野登さんの本書出版記念トークショーとサイン会がありました。先着50名との案内がありましたので、会社を少し休んで3時間前に駆けつけたのですが、たくさんの問い合わせがあったようで、場所を大きな会場に代えての開催となり、一旦店を出て、開演30分前に当書を購入の後会場に到着したわたくしも、一番前の席でお話をお聞きすることができました。

高野登さんは長野県の信越放送の朝の番組「高野登のホスピタリティって何だろう」に週一回出演されており、引用の話もその番組中でお伺いした内容です。日頃のなにげない立ち居ふるまいが、その後に自然とその人の行動に現れる具体的な例ですが、このような文字になり、また、ご本人からお話をいただくと、「日本人の流儀」といったものがいかに日本人を自立させ、それを守ることが単に日本人間の問題でなく、尊敬され自立する日本人を支えるものであるということまで強く自覚をしたところでした。
私が小学生の頃は板の間の食卓に正座をさせられて食事をとっていたところですが、それも伝えられた流儀だったのかもしれません。(単に貧しかったせいだとも思いますが。)

伊那食品工業の塚越会長のお話も本書の大きな部分を占めています。わたくしも本社にお伺いし、会長のお話を伺ったことがあるのですが、高野さんはまったく比べ物にならない、深い意味を読み取っていらっしゃいます。それは、物事をひろく受け入れる受容性の違いでしょうか。それこそが人間というものの価値を高めるものなのだと気づかされました。

いつもはBOOKOFFで一冊105円の本を買う私としては、その13冊分である1,300円+税のこの本はまさにお宝本となりました。
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by epole | 2012-09-16 16:25 | 小説にみる自販機