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どくとるマンボウ途中下車の自動販売器
道端で、トーモロコシ、ギンナン、カシの実などを焼いて売っている。親しみが沸いたが、フグの前は空腹でいたいので素通りした。
「時代が生んだオートメーション酒場 五十円玉一ヶで自動販売器からあなたの好きなお酒がのめます」という大看板があった。
ここは味気ないが、ちょっと面白かった。いろんな銘柄の酒があり、二級酒だと一合、一級酒だと七勺ばかりの酒がでる。私はさまざま試み、つまりかなり飲んだわけだが、立って飲むのでどうも落着かない。いずれにせよ、自動販売器はあらゆる品種にわたって殖えてゆくことだろう。買うのが恥ずかしい品物などには好適であろう。たとえば焼芋。ドイツの公衆便所にはゴム製品のそれがある。

わたくしが読んでいるこの本は、北杜夫著「どくとるマンボウ途中下車」(中公文庫  昭和48年9月10日初版 昭和50年12月15日八版)

北さんは今回福岡のホテルに泊まったのだが、我慢ならぬホテルで、こんなホテルで食事をするのはイヤだと街に出たのであります。そこで出会ったのが「オートメーション酒場」で、そこではいろんな銘柄の酒が自動販売器で提供されていたようなのであります。そういえば、どこかの空港か商工会かで同様の取り組みがされていたことを思い出しました。
北さんの自動販売器への思いはさらに広がり、いずれ自動販売器は多くの品種にわたって増え、特に買うのが恥ずかしい品物には好適であると言及している。
やがて自販機ではえっちな雑誌やおもちゃ、DVDなど、焼芋なみに買うのが恥ずかしい品物に拡がるのだが、青少年への悪影響というあたりまえそうな意見におされ、各種条例により規制を受け、殆どの自治体から姿を消してるのはご案内のとおりであります。
ちなみに私はこれら条例は憲法に違反するものであるとの立場をとっています。

北さんのこの時代は「自動販売器」で、「自動販売機」ではないのだなあ。
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by epole | 2012-02-07 23:20 | 小説にみる自販機