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「自動販売機」のない辞書
いろいろあって徹夜明けはさすがにきつい。しかし、なんとか電車の中だけは座って寝ることができそうなのが救いなのであります。

こんなときのためにとっておいたネタ。

『新版現代国語辞典 S26.5.13 初版印刷 S26.5.18 初版発行 S35.8.29 227版発行』

「自動販売機」の項目なし。

この辞書は、豊科図書館で、職員の方に見つけていただいたもの。内容は昭和36年のままなのか。自動販売機はこの時代辞書に載るほどメジャーではない。

今日はこのあと明日にかけてそば祭り開催の開田高原で合宿。あぁ眠い。
そういえば、豊科図書館のある豊科公民館には昨日坂田さんや大木こだま・ひびきさんたちが来てくれたのだけれど、どこで寝たのだろうか。
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by epole | 2006-09-30 06:15 | 辞書でよむ自動販売機
自動販売機据付型監視システム「見てますよ看板」

ずっとまえから感じていたのであります。自動販売機はどんなに自己中心的な存在だと。
街中に無防備に置いてある割に、いたずらしたり壊れたりすると犯罪だと騒ぎ立てる。自らは町の治安に一切の貢献をせず、その存在自体が青少年や外国人の犯罪を誘発しているにもかかわらずその反省もなく、地域に治安の強化を訴える。
このような身勝手な自動販売機を保護するため、地域の人々は地区を巡回し、自動販売機などなければ存在しない犯罪の捜査に警察官はおわれています。

地域の人々がこれだけ自動販売機のために苦労しているのに、自動販売機の側は支援されるだけ。犯罪防止策といえば自らの筐体を強固にしたり、購入者の顔をカメラで写すだけ。なんら社会に貢献していないではないか。これでは自動販売機は社会に受け入れられなくなる。

そんななかで登場したのが株式会社フジタカの自動販売機据付型監視システム「見てますよ看板」であります。

これは、自動販売機に外付けできる防犯カメラシステムで、左右に動く高感度の小型カメラを自販機の上部に搭載し、24時間365日、周囲を監視。内蔵ハードディスクに最長40日分録画でき、いつでもモニターなどで確認できるそうなのであります。で、自販機前方を広範囲に監視するので近隣の地域防犯にも貢献するそうなのであります。

ようやく自販機が、地域貢献を果たすことができるようになったと感ずる商品。10月1日発売です!
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by epole | 2006-09-28 22:26 | 地域貢献型自動販売機
大活字辞書でよむ自販機
a0003909_542115.jpg豊科図書館で、自動販売機関係の書籍や辞書や、韓国の同姓同本不婚制度に関する本を探していると、大きな活字が目につきました。

「あ~こ」「さ~と」「な~ん」

これはいったい・・・

『大活字版新明解国語辞典 1989.11.1発行』

これは目の不自由な方のために、あの「新明解」の活字をでっかくした辞書で、三冊でひとつの国語辞書となっています。試みに「自動販売機」をひいてみますと・・・

「自動販売機:代金に相当する硬貨を投入口から入れると、自動的に物品が出てくるようにしてある装置。乗車券・たばこや、びん・かんに入った飲食物などの販売に用いられる。」

これはうちにある新明解とほぼ同じ。瓶・缶がひらがなになった。自販機という略語が掲載されていないですね。
昭和59年ではまだ紙幣は登場しない。ペットボトルも同様。


さて、自販機大手フジタカは、自動販売機据付型監視システム「見てますよ看板」を開発。10月1日から販売すると発表しました。詳しくは明日ね。
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by epole | 2006-09-28 05:43 | 辞書でよむ自動販売機
ジャポニカでみる自動販売機
a0003909_6135356.jpg『大日本百科事典ジャポニカ S44.4.25初版1刷行 S48.11.30第2版9刷発行』

「自動販売機:電車や汽車の切符、たばこ、ジュース、コーヒーなどの販売機で、硬貨を投入すると自動的にこれらのものがでてくる機械。人件費の節約のために考案されたもので、人件費のとくに高いアメリカで発達した。日本でも、1927年(昭和2)ごろから使われだしたが、第二次世界大戦後、急速に発達し、切符の自動販売機をはじめ、現在多くの商品に利用されている。切符の自動販売機は硬券式と軟券式とがあり、作動方式に電気式と機械式とがある。機械式は投入口から入れた硬貨が、落下する途中でつめなどを動かし、切符が外からの操作で出るような状態になり、最後にハンドルを動かして切符を取り出すのであるが、最近は機械式は使われなくなり、ほとんど電気式となった。電気式は硬貨を投入しただけで、自動的に切符がでてくる。硬券式は、厚手の切符を積み重ね、最下位のものから順に金属板で突出すのであるが、ふつう1000枚程度しかはいらないので、すぐ切符の補充をしなければならない欠点がある。軟券式は薄手のリボン状の紙で、硬貨を投入するとスイッチが働き、裁断機で一枚の長さに切断されて出てくる。いずれの方式でも日付印刷機が内蔵されていて、日付も自動的に印刷される。このほか切符自動販売機と比べると数は少ないが、たばこ、ジュース、コーヒー、チューインガムなど各種の自動販売機がある。また日本ではあまり普及していないが、チョコレート、キャンディー、サンドイッチ、ドーナツなどの菓子類の自動販売機、またストッキング、ハンカチーフ、下着のような衣類の自動販売機もアメリカでは使われている。自動販売機はその品物を一日に一回、あるいは数日に一回補給すると、あとは人がついている必要がないので一人で何十台、何百台の管理ができ、人件費の節約とともに、食料品などは衛生面でも有利である。」

『汽車』については、私鉄や路面電車を『電車』と呼ぶのに対して、日本国有鉄道(国鉄)を指すとの解釈もあるようですが、昭和40年代にはまだ各地で蒸気機関車が元気に走っていたようです。日本ではまず切符の自動販売機から普及が始まったことがよく読み取れます。
人件費の節約が自動販売機の目的であるという基本事項を再認識しました。
それにしても、一人で何十台、何百台の管理はどうだろうか。机上の空論?金銭管理も故障もなければ可能か。
この時点ではまだ『自販機』とのことばはない。

写真はアメリカの自動販売機のものだし、解説でもアメリカの自動販売機について随分紹介しているけれど、この時期に自動販売機がアメリカでそれほど普及していたのだろうか。
「アメリカでは○○だ」というのは、実はアメリカでも少数で最先端のものだったりするから、すこし気をつけなければならないな。(今もそうだけれどね。)
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by epole | 2006-09-27 05:49 | 辞書でよむ自動販売機
安曇野市豊科図書館の自販機
a0003909_661354.jpg安曇野市は豊科(とよしな)、穂高、堀金、三郷、明科の5つの町村が合併して誕生した市ゆえ、現在図書館は各旧町村毎の5つあります。中央図書館建設の構想はあって、どうやら我が家から歩いて10分のところにできるようで、まことにありがたいことであります。
これまで図書館には自動販売機関係の書籍は殆どなく残念と思っていたのですが、辞書、辞典類を考えると、そこは宝の山なのだなぁ。
その図書館のひとつ、豊科図書館に行ってみました。

豊科公民館と書かれた建物に入ると、すぐ右側に豊科図書館の表札がかかっています。脇の階段下にはダイドーの自販機。本日の目的はそれではありませんが、写真だけは撮って記録しておこう。

図書館で古い辞書を探します。意外なことに、そこにはあまり古い物は置いてないのです。開架はもちろん、調べていただいたのですが倉庫にもないようです。古典と現代をつなぐ資料として残してゆきたいものなのだが。

そのなかで見つけた一番古い国語辞書がこれ。

『言林 S36.10.1新版発行 S42.9.1新版第五版発行』

「自動販売器:特殊の売品につき、代価の金銭を投入口に入れると梃(てこ)の一端に落ち、他端を上にもちあげ、電気回路が作られて電動機が回転し、電動機に直結された歯車は他の多くの歯車に回転を伝え、ローラーをまわして品物を突出す装置。入場券・乗車券・菓子(かし)の販売・覗(のぞき)眼鏡など種類が多い。」

これは非常に丁寧な説明です。自動販売の内部構造が目に浮かぶようです。
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by epole | 2006-09-26 06:06 | 辞書でよむ自動販売機
自販器・自販機
家の書庫の隅をつついてみたら、古い国語辞書がでてきました。

『旺文社国語辞典〈中型新版〉S40.9.1重版発行』

「自動販売器:おかねを入れると自動的に品物が出てくるようになっている機械〈乗車券、たばこ、飲み物などの販売によく使われている〉」

「出てくるようになっている」といういい方が、「もしかしたら出てこないトラブルがあるかもしれないけど、仕組み上は出てくるようになっているんだよ。」と言っているみたいでおかしい。

昭和40年といえば1965年。いまから41年も前。自動販売機についていえば、昭和30年代に次々と各種自動販売機の開発が進み、急激に普及した時期にあたります。
昭和32年にホシザキの噴水型ジュース自販機「オアシス」が登場。翌年にはチューインガム自販機・手動式タバコ自販機が登場。昭和36年には乾電池自販機、昭和37年にはボトル飲料自販機、昭和38年には缶ビール自販機が登場。
昭和35年には1万台だった自販機が、昭和45年には100万台を超えたそうなのだなぁ。
(参考:ベンディングマシーン・マーケティング研究会/編・著「自販機マーケティング」。なお、現在でも全国での普及台数は550万台程度。)

その、当時最新の技術であろう自動販売機について、辞書が採用していたのが「自動販売器」の文字。『機』ではなく『』なのに気づいていただけましたか?
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by epole | 2006-09-24 22:16 | 辞書でよむ自動販売機
自販機の前の平等
なん人も、自動販売機の前では平等であります。

自動販売機は貴賎を問わず、ただ、その自販機の商品を求めるにあたっての対価が支払われるかどうかのみを基準に、その条件を満たすもののみに、全く同一のサービスを提供するのであります。

大人でも子供でも、尊いお方も、政治家やお乞食さんも、公務員だってフリーターだって。

自動販売機は頑固でわがままですが、自身の設定した条件に見合えば誰にでも同様のサービスをなす姿勢は、社会に受け入れられる大きな要素であったと思うのであります。


今日の辞書:小学館『日本国語大辞典(第一版) S49.5.1 』

「所定の硬貨を投入すると自動的に物品が出てくる機械装置。乗車券、飲料、タバコなどの販売に使われる。」
・・・これは『新明解』とほぼ同様の定義なんだな。
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by epole | 2006-09-24 11:08 | 辞書でよむ自動販売機
自動販売機の特性:販売
a0003909_2184959.jpg辞書を参考にしながら自動販売機の特性についてわたくしなりに考えてみると、次の3つのキーワードがうかびました。

販売・平等・機器

1 自動販売機が行うのは商品の『販売』である。販売という行為は売り手と買い手の2者があって成り立つもの。その点において、自動販売機はその存立基盤に社会性をもつ。(単体では存立し得ない。自分の部屋に自動販売機の機械を置いて、自分でお金を入れて商品を出して楽しむとき、機械自体は「自動販売機」と名前を付されているだろうが、そこには「販売行為」がなく、それはもはや自動販売機とはいえない。)

広辞苑(第五版)は「~の販売などに用いる」としているが、これは「~などの販売に用いる」とすべきところだろう。

新明解国語辞典(第五版)では、硬貨をいれると物品が出てくるといった定義で、「販売」を要件としていない。個人の部屋に置かれた自動販売機装置もその定義では「自動販売機」に該当してしまう。それは機械単体をみるには便利な定義だが、自動販売機の本来の役割というものを見失うものなんだな。

(つづく。なお、写真は夕暮れの海遊館よこの自動販売機群)
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by epole | 2006-09-23 02:18 | 辞書でよむ自動販売機
辞書で引く自販機
最近の動き、有人自動販売機の登場、無人レジ、ネット販売、データの販売などは、これまでのわたくしたちの持っていた自動販売機をこえるところがあるように思います。

遅ればせながら辞書では定番の「広辞苑(第五版)」で『自動販売機』を引いてみますと
「(automat)貨幣・カードなどを投入口に入れると、物品が自動的に出てくる装置。乗車券・飲料・雑誌の販売などに用いる。自販機。」
とあります。

私の常用する「大きな活字の新明解国語辞典(第五版)」でも、
「代金に相当する硬貨を投入口から入れると、自動的に物品が出てくるようにしてある装置。乗車券・たばこや、瓶・缶に入った飲食物などの販売に用いられる。自販機。〈かぞえ方 一台〉」
と記されています。

9月22日午前6時現在のフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』では
「自動販売機(じどうはんばいき)とは、商品又は金券の授受と、その代金支払いおよび釣り銭の受け取りにおいて、対面販売でなく機械を相手とし、顧客自身が機械に対して決済し、直接商品を受け取るために使用される機械のことである。自販機(じはんき)とも略される。乗車券や食券などの券の販売機の場合は(自動)券売機とも言われる。」

広辞苑と新明解では『自動的に』という部分が強調されていますが、Wikipediaに『自動的』の文言はなく、Wikipediaでは『対面販売ではない』ことが要件とされているのに対し、広辞苑と新明解にはそれは入っていない。
いずれがどうというわけではなく、もっと、自動販売機の本質に迫った定義・原則があるような気がします。それを自分なりにまとめてみましょう。
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by epole | 2006-09-22 06:16 | 辞書でよむ自動販売機
東大寺記念メダル販売機
a0003909_23355686.jpg松本城にも東京タワーの展望台にもあったのですが、奈良の東大寺大仏殿には『東大寺記念メダル販売機』があります。
こちらの販売機でまずメダルを購入し、その後隣の刻印機で名前と日付を掘り込みます。昔からの定番ではありますが、根強い人気があるのであります。

東大寺のそこには隣にブースがあって、そこのおばちゃんがコインの購入から刻印まで丁寧に親切に教えてくださいます。こういうのも「有人自販機」のひとつでは?

販売機は2台。左が金、右が銀の色で、図柄はそれぞれ「表:大仏様、裏:鹿」「表:大仏殿、裏:鹿」の2種類なのであります。
価格はメダル一枚300円、刻印一枚30円。

奈良では興福寺から東大寺大仏殿、戒壇院を巡るいつものコース。その後行った大阪の海遊館でも同様のメダルがありました。そちらは1枚500円(だけど手売り!)。

大仏殿のコインがありがたく感じられるのだな。
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by epole | 2006-09-20 23:36 | 自販機の空間