カテゴリ: 犬山の自動販売機( 5 )
コーラ戦争に勝った!の自動販売機
ロバート・ウッドラフの一徹な性格のおかげで、この胸を打つコークの看板はー北アフリカでもアイオワ州でも、さらに遠くの国々でもー私たちをコークの販売機へと誘ったのである。

1937年、ウィリアム・アレン・ホワイトという伝説的なカンザス新聞社の主筆が七十歳の誕生日に記念写真を撮った。彼がその背景に選んだのは、行きつけのソーダ・ファウンテンのコーク販売機だった。

1977年には、ペプシはアメリカ全域のスーパーマーケットでコークを抜き、そのほかでも、市場シェアを伸ばしていた。確かにコークはまだ首位を保っていたー自動販売機やレストランでは圧倒的な強さを見せていたし、海外のどこでも手にはいることは、その地位を確かなものにしていたーが、1970年代にコークの事業を支えていたのは、その経営陣の直感力や活力というよりも、むしろ過去の実績だった。

ご存じのように、ボトラーはペプシの一時的な販売権をもっているのではない。彼らは販売区域を所有しているのである。彼らはさらに瓶詰工場と配達用のトラック、それに自動販売機も所有している。

私が日本に移り住んだころには、街の自動販売機にも果汁を添加したソフト・ドリンクが詰まっていて、なかには五種類も選べるところがあった。果汁10パーセント、20パーセント、30パーセント、40パーセント、あるいは50パーセントのオレンジ・ソーダを選ぶことができたのである。果汁50パーセントのソフト・ドリンクは値段も高かったが、顧客の購買意欲に水を差すことはなかったー果汁入りのソフト・ドリンクを並べた自動販売機はみるみる増えていった。

謎の宇宙船が、二つのソフト・ドリンクの販売機の上にとどまって、味を比べているーそしてペプシの販売機をビームアップする。「『宇宙船』は、ペプシはコークよりおいしい、という点には一言もふれていない。」と私は言う。「それでも、これまでで最高のペプシの挑戦のコマーシャルになる。しかしこの特殊効果ー宇宙船や浮かびあがる販売機ーは、一体どうして撮るのかね?」

小さな食堂に風が吹きつける。不気味な光がまたたく。頭上で異様な音がする。UFOが降りてきて、ペプシとコークの販売機のうえでとまる。両方から一缶ずつ取り込む。しばらく間がある。そして、ペプシの販売機をゆっくりと持ちあげ始める。

ジョージア州出身のジミー・カーターが大統領だったころには、ホワイトハウスにはコークの販売機しかなかった。新政権はそれほどジョージア好みではないーペプシの販売機も入っている。

もっと危険を冒さなくては。もっと刺激的広告、新しいパッケージ、ペプシの販売機を市場に増設するためのもっと積極的なプログラム、ソーダ・ファウンテンでペプシを売るレストランを増やすためのもっと積極的なプログラムを考えなくては。

食料品店、コンビニエンス・ストア、ドラッグ・ストア、大量販売店、レストラン、街路ーどこでも人が二人以上集まれば、私たちに関するかぎり、消費者の群だった。そして、そこには、商品のディスプレー、ソーダ・ファウンテン、それに大きな美しいペプシの販売機がなければならない。

アトランタでは『サザン・アクセント』ー長年のコーク愛好者の編集する雑誌ーの職員が、コークの販売機を撤去する評決をした。彼らがペプシを入れるまでにいたらなかったのは、地元のボトラーが特別にオールド・コークを入れると約束したからである。

しかし、A・C・ニールセン社が1986年の2月と3月に行なった詳細な調査の結果は、はるかに多くのことを明らかにしている。ただし、この数字には「独占の」市場、つまり、自動販売機やレストランなど、通常一種類のコーラしか出さず、数十年来コークが支配している市場は含まれず、消費者がペプシとコークを選択できる市場ー食料品店やコンビニエンス・ストアが対象である。

コークの陣営は緊張して大真面目である。ニュース・カメラを向けられると、明日にもコークの販売機を月面に設置しかねない意気込みで、宇宙のコークについて語る。

マイケルは勉強に飽きて、喉が渇いている。しかし、ペプシの販売機に入れる小銭がない。


わたくしが読んでいるこの本は、
R.エンリコ(ペプシコーラ社長)&J.コーンブルース 著 常盤新平訳 『コーラ戦争に勝った!ーペプシ社長が明かすマーケッティングのすべて』(昭和62年5月25日発行昭和63年5月15日五刷新潮文庫)

「62.6.3郡山にて」とのメモ書きのあるこの文庫本を、犬山駅前の古本屋で3冊100円のかごの中で見つけたのは平成22年2月5日のこと。マイケル・ジャクソンが他界し、日本でペプシの販売を手がけるサントリーとキリンの合併話が流れたこの時期に、私がこの本に出会うのは偶然ではないのだろう。

この訳本のなかには「自動販売機」と「販売機」が登場するが、「自販機」はでてこない。推測するに、「自動販売機」は「automatic vending machine」の訳で、「販売機」は「vending machine」の訳なのでしょう。いまは自販機を含めて全部「vending machine」なのだが。
「自販機」を使わないのは常盤新平さんの感覚的なものか。あるいは本の出た当時、「自販機」という略語は一般的でなかったのだろうか。このような略語は、その時点時点の辞典をみればわかることがあるのだが、残念ながら私の資料にそれはないのでいまはまだ分からない。

ところで、この本にはペプシとマイケル・ジャクソンとのコマーシャル契約について多く語られているのですが、引用の最終文に出てくるー小銭がなくて自販機で買い物ができないーマイケルは、もう一人のマイケル=マイケル・J・フォックスであります。
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by epole | 2010-02-14 16:58 | 犬山の自動販売機
因子分析前のいいわけ 2
だいたいにして分析というものは、もともと調査を開始する最初から始まっているものだから、この段階でいいわけとは問題外の外なのだが。

a0003909_14261899.jpgさて、わたくしが自動販売機の写真を並べてSD法で分析しようとするときの項目は左の18項目としています。
これらはわたくしが以前岐阜高山の自動販売機について分析したとき使用した項目と同じであります。
この項目について、もっと違う形容詞が考えられないかという意見も頂戴するところですが、今後も同様な調査を実施し、それらを比較する場面があった場合、同項目で分析することが必要であることは明らかで、今後も同様に調査を実施していきたいと考えるところなんだな。

さて、今回私の受講するDA講座同級生の協力を得て、22件の回答を得たところなのですが問題が出現。
回答のひとつは一か所回答漏れ…というより「この設問については評価ができない」とのメモ。
もうひとつは、なんと評価のすべてに中間点が与えられている。
前者は問題なく分析から外し、問題は後者。
一般的なアンケート調査なら全設問に回答しているのだからもちろん有効なものとするのだが、今回の調査はSD法で、いわば感じ方のメリハリを図るものなのだがなぁ。

a0003909_15101137.jpgしばらく考えて、この回答を外し、残りの20件で第一次の分析を行った結果は右グラフのとおり。
結果、自販機なしが好評価で、次いでoridinal。白い自動販売機にメリハリがないのが特徴的であります。

これをもとに協力していただいたDA講座同級生に発表したところ、多くの意見を頂戴しました。もっとも胸に刺さったのは、すべて中間点同評価の回答を外したところで、統計の基礎ができていない、なかには人間性を疑うといった、まったくの場違いではありますがまんざら外していない指摘もありました。
どのような指摘でもありがたく頂戴し、今後の研究の役に立てて参りたいと考えているところですが、人間性の回復はともかく、分析にあたってのデータの取捨はどうだったのだろう。あまりの基礎なので、大学院で学習した処理を思い出して説明することができないのであります。

本件については、ヤフー知恵袋で問い合わせていますので、どなたか回答していただければありがたく思います。よろしくお願いいたします。
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by epole | 2010-02-14 15:15 | 犬山の自動販売機
因子分析まえのいいわけ 1
さて、前回ブログアップの処理画像に基づいて、いよいよSD法による分析をしてみます。

SD法とはSemantic Differential Methodの略で、これを例えばエキサイトの英語翻訳にかけますと、そのままSD法と日本語に訳されるものです。それじゃ直訳がわからないじゃん。
それで、一語一語を分けて翻訳させると「意味差動法」と訳されるのですが、これではますます意味不明ですなぁ。

まぁ、簡単にいうと、ぼやァァんとしたイメージの比較調査に利用される分析法で、「好きーきらい」「明るいー暗い」といった対をなす形容詞を両極にして被験者の感じ方の尺度をとって分析するものであります。
もちろん細かいことを言えば人の感じ方は7段階といったふうにきっちり定まらないものですが、どこかの数値を選択するあたり、アナログである感じ方を量子化することともいえ、奥が深いのだなぁ。

ところで、ご案内のとおり、明るいと暗いはきっちり反対語とも言えない気もします。好きーきらいに至っては、古くはいやよいやよも好きのうちともいいますし、あるいは可愛さ余って憎さ百倍などともいいます。そんな曖昧な部分もある分析法ですが、それを頭に入れた上で、調査を実施し適当な分析を行うことにより、意味のある結果が導き出せるものと思うのでありました。
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by epole | 2010-02-13 19:05 | 犬山の自動販売機
景観評価
さすがに観光ポスターは素晴らしい。素敵なポスターの写真を見て、この自動販売機の部分に加工することによりいくつかの比較写真を作成し、印象を評価してみたいと考えたのですが、どう考えても著作権者の了解は受けられそうにありません。
そこで、自前で写真を撮って、それを加工、評価しようと考えたのでした。もちろん中心となる建造物の所有者の了解も得たうえで。

Which do you like best?

original
a0003909_22125431.jpg

no machines
a0003909_22132791.jpg

red machine
a0003909_22134793.jpg

white machine
a0003909_2214880.jpg

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by epole | 2010-02-03 22:23 | 犬山の自動販売機
犬山の自動販売機
a0003909_2331265.jpg名鉄 秋の犬山キャンペーン

この美しい犬山の風景は、昔のものだけで構成されている訳ではない。

自転車? 女子高生? 

街灯? カーブミラー?

そして。。。そこに自動販売機がある。
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by epole | 2010-01-04 00:55 | 犬山の自動販売機