さぁ、因子分析だ!なのだが、昨年受講した統計学の授業でもやっていない未知との遭遇。とにもかくにも因子分析ソフトで分析を開始。これがなかなかわからない。 因子数は3としたのだが、因子3までの累積寄与率は69.26%。これは低すぎはしないのか。わからない。しかしながら因子4以降はなだらかなため、それ以降では切るタイミングがつかめないのだ。ちなみに固有値は因子3の段階でわずかに1を割る。 さらに因子負荷量(回転後/バリマックス法)を見て各因子の特徴をあらわすのだが、うまい言い回しがつかめない。そもそも-0.7169(目立つ―目立たない)は因子1に対して負荷量が高いといえるのか。実は分析ソフトが自動的に作った表では一番下にあったのだが、私の感覚では絶対値が大きければ負荷量が高いと判断して勝手に上にあげちゃったのだが。それと因子得点のグラフ! 因子1(まとまり性)を横軸に、因子2(開放性)を縦軸にとり、80あるサンプルの因子得点をプロットしたのだが、どうか。ちなみに前述の論文では各1しか表示されないのはなぜなのだろう。(気になる人は論文をみてね。) とりあえず、こんな表とグラフが出来上がった。一見よさそうなのだけれど、自信が全くありません。どなたか助言を頂ければありがたいのです。 町並みに調和した色彩や装飾をまとった自動販売機が各地でみられるようになっていますが、それらをどう評価・分析すればよいか手法を模索していたところ、「CG画像による古都景観の評価・分析―自動販売機による景観への影響について―(宮腰隆、中嶋芳雄、高松衛、飯塚昌之)」という研究資料をみつけました。これは古都景観のサンプルと、その上にCGにより自動販売機を配置したサンプルを用意し、各サンプルに対する印象をSD法によりイメージ評価するというもの。 これは面白いし、私にもできるかもしれない。 そこで、飛騨高山の周辺景観に調和していると思われる自動販売機を含んだ写真をもとに、現写真、自販機なし、赤色自販機、白色自販機の4サンプルを用意して、職場の皆さん20名に協力をいただいて調査をしました。 とりあえず各景観サンプルへのイメージの結果の平均をグラフに表してみました。 次は因子分析なのだが、どんな結果が出てくるだろうか。 稲核菜の『稲核(いなこき)』とは地名。松本市内から上高地に向かう野麦街道(国道158号線)に沿った集落。この狭い谷に固有種として現在まで残されていたのが『稲核菜』であります。通常は漬物として食されるもので、簡単に説明すると「野沢菜」みたいなものなのですが、それより歯ごたえが強くて繊維質も多いようです。野沢菜といえば最近は真空パックなどされて緑色の鮮やかなぱりぱりとした歯ごたえのものが全国で販売されていますが、稲核菜の漬物はあのような(まがい)ものではなく、しっかりとした漬物として販売されています。 野沢菜も冬から春にかけて味が複雑さを増してすっぱくなるのですが、稲核菜はそのすっぱさがとれた熟成された春先の野沢菜という感じなんだな。 (そもそもその辺で販売されている「野沢菜」とはまともな信州の漬物とは言い難い。本当の野沢菜の漬物を食べたい人は、いちど信州の農家を春先訪れてみるべきであろう。すこし変色してすっぱくなったそれを食べればたちまち虜になるに違いない。ただし、年よりはなぜかこのおいしいものに「味の素」をぶっかけて、せっかくのものを台無しにして食べる傾向があるのはにんともかんとも。) さて、古くから伝わるこの『稲核菜』。食材としてはすばらしいものの、生産を拡大しようにも、稲核はウナギの寝床を狭くしたような地形で栽培場所がないのがネックでありました。でも、風穴の里でたくさん販売されているのを見ると、栽培場所もめどがついたようでよかった。同級生の話では、松本市梓川のリンゴ畑の脇で盛んに栽培をされているとのことでした。 皆様、ここを通行の際は、自動販売機の利用のついでに「稲核菜おやき」をためしてみてください。(漬物は試食もありました。) え、「おやき」を知らない?それは・・・(私見ですが、おやきなら長野市鬼無里のが一番おいしいと思うのだな。) 自動販売機はその存在自体が広告であり、各社とも自社カラーの自動販売機を置きたいところですが、最近ではそれにこだわらず、周辺の環境、景観に配慮した色合いの自動販売機が置かれることが多くなっています。ここの自動販売機も設置者の意向で統一されたと思うのだけれど、この色合い(黄色)にはどんな意味があるのだろうか。 それぞれの自動販売機に個性がなくなったかといえばそうではない。特にコカ・コーラの自動販売機には、以前松本駅で観察されたような下駄が小型商品にはかせてある。 「GEORGIA」「本気のブラック!」「すっきりでほんのり微糖」などにまじって「風穴の里へようこそ」「稲核菜おやきとご一緒に」 さて、風穴の里はここの場所ですが、『稲核菜』とはなにか。皆さん、知りたいでしょう! 上高地への進入口としてまっ先に思うのは松本ですが、岐阜県側の道路が着実に整備されるのに伴い、高山から上高地に向かう旅行者が増えているのです。松本-高山間をバスで移動する中で感じたのは、高山側の施設の充実でした。 たとえば昼食会場ですが、高山側には県境すぐに観光バスが一度に何台はいってきても対応できるような大きなドライブインがあり、広い広い食堂にずらぁっと予約された昼食が並べられ団体客を待ち受けており(ただし蕎麦はまずかったが。)、食べ終わるとバス駐車場まで長々延々とお土産物屋があって、気がつけば両手にそれまで考えもしなかった荷物を持ち歩いてバスに乗り込むこととなる。 一方松本側にはそのような施設が見当たらない。中途半端な大きさの施設ばかりで、観光バスのような、一度に数十人、数百人を受け入れるだけの施設が整備されていないのだ。これではこの道を通る観光客のお金はほとんど高山側に落ちてしまうだろう。(観光資源を提供しているのは長野県側なのにね。) 松本側から上高地に向かう途中の施設として思いつくのはこの「風穴の里」。でも、ここも狭い谷に位置するためか、駐車場もそれほど広くなく(小型車33台、大型車10台、身体障害者用2台)、売店も食堂もそれほど広くない。 トイレは男6、女8、身体障害者用1で、その脇には黄色で統一された自動販売機が4台並ぶ。 白川郷が合掌造りの里で世界遺産だといっても、すべての建築物が合掌造りの由緒あるものかというとそうではありません。合掌造りの家が立ち並ぶど真ん中にあるのが「萩町多目的集会施設」。本当の建築年代はわかりませんが、いかにも昭和40年代の高度成長期に作られたものが時を経た感じで、時計もはめ込まれ、もともとはたぶん学校だったと思われます。2階のベランダの手すりなどはくねっているのが外から確認できる年代物です。 また、中心部からはすこし外れたところにはコンクリートの壁の色の変色してきた「JAひだ白川支店」があり、そこの店舗前にはコカ・コーラとキリンの各自動販売機がありました。 これら施設はいずれも疑似的でないのがよい。いまだったらたぶん合掌造りを模した、似て非なるまがいの建物を作ることだろう。それは逆に白川郷の世界遺産の風景を壊してしまいそうだ。 (京都駅前のあのへんてこな(大西良慶さんもおっしゃっていましたが。)京都タワーも、無理に街になじませなかったというところか。でも、それより今の京都駅はかんべんしてほしいなぁ。) 合掌造りといった遺産と、そこに暮らす人々を支えてきた近代の(その時点ではせいいっぱいだった)施設が混在しているのも大切なことのように感じました。 ここも白川郷合掌造りの集落内大通り沿い。食べ物屋さんにコカ・コーラの自動販売機が附置されています。それはそれとして、この『どぶろく風アイスクリーム』とはなんであろうか。安曇野のわさびソフトクリームを最初として、各地でさまざまなものがソフトクリームに化けたものだが、これは見当がつかない。酔っ払ってはならぬと食べずにいたが、どんなものなのであろうか。どなたか食べた人がいたらぜひ教えていただきたい。 閑話休題、自動販売機だが、いままさにお客さんがコカ・コーラゼロのペットボトルを購入し、下のほうから取り出そうとするところ。コカ・コーラの自動販売機は皆さんご存じの赤色で、しかも最近はミッションだか何だかしらないがやたらごてごてと黄色いテープが貼ってあって見苦しいのだが、ここの自動販売機はそうではない。 左側の女性もそれを確かめているのだが、この自動販売機の表面にはベニヤ柄の茶色いカバーテープが貼ってあって、いくらかでも周辺に近い色としているのだ。ひとつの姿勢の表れなのだな。 これは一販売店ができる対応ではないので、思うに、コカ・コーラでは少しでも周辺の色に溶け込ませるため、自動販売機を覆うカラーテープを用意しているのではあるまいか。 それでも、世界遺産の深さに比べると、この包装は安っぽく見えてしまうのはしょうがないか。 (ちなみにそのコカ・コーラゼロは飲みきれずに、やがて私に払い下げられる運命にある。大体量が多すぎるのだ。胸やけがしてとても飲みきれない。せいぜい200mlってところなんだな。) さて、最近頻繁に立命館大学からアクセスをいただいています。母校からアクセスをいただくのは大変光栄なことなのであります。(いまはもちろん信州大学大学院ですが。。。) 合掌造りの集落内大通り沿いの「おみやげや」には、たばこの自動販売機とポッカの自動販売機が置かれています。ここは大通りで、バスや自家用車が頻繁に通行し、世界遺産というよりもただの観光地という感じなのだけれど、この「おみやげや」は外見を周辺の風景にあわせて建設し、水車を設け、まあるく赤いポストを置いて風情を醸そうとしているふしがある。しかしながらここにはそれを遮るようにまわりの景色に溶け込むことのない工作物が2台手前にあるのだ。 この設置はおいた人の、この地域に関しての考え方を映すものとして興味深い。ポッカとかJTとかにはあまり地域への思いがなく、ただ金儲けをという会社の姿勢がよくわかるのだな。特にポッカは他にもどーんと置いている。そんな会社なのだろう。 ところで先日信州大学大学院で20人ほどに、景勝地のど真ん中に自動販売機が置かれることの可否についてアンケートをとったところ、(私にとってはにわかに信じられなかったのだが)過半数が「可」としていた。 多くの観光客は世界遺産の真ん中にこのようなものがドーンと置かれることを容認するのか。 白川郷の自動販売機設置は、地域でどのような観光客を呼びたいのかにかかわると思う。もし、どのような観光地でもよく、そこで手軽に歩きながら飲み食いをする一見さんを多く呼び込みたいのならこのままでいいし、世界遺産を愛し、二度三度訪れるひとに来て貰いたいのなら、撤去もしくは景観等に配慮する管理会社を選択すべきであろう。 すこし山際に位置しますが、世界遺産の合掌造り集落内に設置されている自動販売機。山側を通る道のほうを向いているため、他の建物を見る分にはそれほど支障とならない。とはいえその存在がせっかくの雰囲気を壊してしまうというのは、一観光客の勝手な思いなのかもしれない。 多くの他の観光地と異なり、ここ白川郷への観光客は年々増加し、住環境への悪影響が増加しつつあるという。ここは観光地であると同時に住民の生活の場であるのだ。 印象的なのが洗濯もので、通常の観光地ではけっして洗濯物を外に出さないものだが、ここ白川郷では当然の如く家の外の物干し場で堂々と干す。それは日本の原風景で、私には観光資源としても好ましく映ったのだが、それを見ること自体住民へ悪影響を与えていはしまいか。 自動販売機がここにないほうが観光的にはいいにきまっているが、何を選択するかは地元の人の考え方なのだろう。 でも、この自動販売機を喜んで利用するような観光客が地元にとってよい観光客かどうかはわからない。 ここは白川郷の長瀬家敷地の売店内。世界遺産に配慮した小屋のなかで、飲料、カメラ付きフィルム、小物類を販売している。販売される飲料はとびらが透明ガラスの小型の冷蔵庫で冷やされている。そこでは先ほど150円で売られていたような「白川の水」がペットボトルで100円で売られているのだな。 売店のお嬢さんに聞くと、「ここのすぐ裏山が水源で、すぐ近くで水をつめているから安いのよ」だって。輸送コストがかからないっていうのはそうなんだな。 向かって左には無料給水器。脇に小さめの紙コップが置いてある。ペットボトル1本100円で売っている水が、これは無料だという。外に自動販売機を置いて飲料を販売すれば、前を通り過ぎる人はたまになんの愛着もなくペットボトルを買うかもしれない。それだけなんだな。 間口を開けて飲料を求めるお客さんを招きいれ、一杯の水をサービスする。そこで話が始まる。他の商品も並んでいる。先ほどの一杯の水はサンプルとなり、その飲料を買ってくれるかもしれない。さらにその心地よさにリピーターとなる。いま買わなくても次に買ってくれる。さまざまな可能性がここに生まれてくる。 そんな自説をお嬢さんに説明したところ、共感を示してくれたのであった。なんていいところなんだ!ここは。 < 前のページ次のページ >
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