1 省電力であること。外から見たのではなかなか気づかないのですが、最近の自販機はその断熱構造の見直し、エコベンダー、照明の減光等により、数年前に比べ相当な省エネを実現してはいるのであります。愛・地球博ではこの技術をアピールすることはもちろん、更なる提案をすべきであります。 ① ソーラー自販機・・・数年前、環境省研修所の裏庭に、ソーラーパネルのついた飲料自販機があったことを記憶しています。いま、その技術はどこに行ってしまったのだろう。 ② 流水、蒸発熱利用による冷却・・・飲み物や西瓜を水で冷やして飲むのは、我々人類が古来より引き継ぐ智恵であります。この大自然の恵みと智恵を継承した自販機の提案はないか。 2 循環型社会に対応するものであること。 ③ マイカップ自販機・・・富山大学生協では、持参した自分のカップで飲み物が買える『マイカップ自販機』を導入し、ごみの減量に努めています。地球博でも当然導入されるべきでした。カップは愛・地球博ロゴ入りのを近くで販売してもいいし、そうしたらよいお土産にもなります。それに、会場にいる間は2度3度使えるのも魅力であります。 ④ ビン飲料自販機の復活・・・ビンは循環型容器包装として優等生なのであります。禁煙が基本の限られた会場で使用回収するのであれば、洗浄などの環境負荷も小さいと考えられます。最近コカ・コーラ社は、ビンのコークをまた売り出しましたしね。 3 『冷やしすぎ』について 暑い中、自販機でぎんぎんに冷やした飲料を飲むのは脳に対する快感であります。店舗と自販機が併設された場合、自販機を選ぶ理由の多くがこれではないかと思います。 でも、これって、地球のことを考えた場合、贅沢すぎないかな。地球にやさしい自販機を考える場合、冷却温度についての検証もすべきではないかなぁ。 会場では、『冷却中』の張り紙のされた自販機も数台見かけました。愛・地球博のように利用者が多い自販機の場合、エコベンダーはあまり効果を発揮しないものと思います。次々と商品を補給し冷却する必要があるからであります。これについて今回何か工夫はしているのでしょうか。 私は省エネルギーに対する自動販売機業界の取り組みを、どの業界よりも高く評価しています。それゆえに、愛・地球博の取り組みがもどかしいのであります。もっとアピールを!!! 6月3日付けの読売新聞によりますと、博覧会協会は夏場の暑さ対策として会場内のペットボトルの販売本数を1日あたり約2万6000本増やすなど、新たな水分補給対策を発表したそうなのであります。具体的には、5月下旬に90台あったペットボトル自販機を16台増設し106台に。さらに自販機への商品補給スタッフを大幅に増員したそうなのであります。そして、ワゴン販売も増やして、全体で一日26,000本ペットボトル飲料の販売量をふやし、一日だけで208,500本売るそうなのであります。 私はとても素直な考え方の持ち主だと思い込んでいるのですが、ペットボトル飲料の販売が増えるということは、プラスチックごみが増えるということではないかと思うのであります。どんなにリサイクルが進んでも、所詮は石油製品でありますから、瓶等のリユース包装に比べて大変な持続不可能な資源の無駄遣いなのであります。食堂では生分解性プラスチックの食器類(飲食施設)を使用するなど宣伝しておきながら、地球の限りある石油を大量に無駄遣いするペットボトル飲料をこれまた大量に消費させる方針。この協会の理念への思いは、底が限りなく浅いのであります。 (この208500本/日のペットボトルがリユース容器でまかなわれたとすれば、製造と回収とリサイクルに必要な石油がどれだけ節約できるだろうかと考える私は若干名古屋大学大学院の武田邦彦教授にかぶれています。よろしければその研究室を覗いてみてください。) ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、愛地球博には『Nature's Wisdom 自然の叡智』というテーマがあります。そしてサブテーマは3つ。『Nature's Matrix 宇宙、生命と情報』、『Art of Life 人生の“わざ”と智恵』、そして『Development for Eco-Communities 循環型社会』であります。さまざまなパビリオンや会場そのものが、これらのテーマのもと、われわれにその英知を伝え、未来に向かって提案し、訴えかけているのであります。(詳しくはこのページを読んでね。) さて、そこで自販機であります。最近の自販機では、革新的な省エネルギー対策がとられ、今年の缶飲料の電力消費量は5年前比30%も低減するであろうとのことなのです。地球博では、テーマにそって、どのような『わざと智恵』『循環型社会』といったテーマに応える自販機が提案されるかが問われたはずなのであります。 ところがなんということか。会場に並べられた自販機には、何の提案も主張もないのであります。 自販機はテーマに関係なく、飲料を提供する手段として、ただ置かれているのであります。 なんの智恵も工夫もないものが、この希望に満ちた会場のあちこちに並んでいる。 万博協会(認識が浅いのだなぁ)と自販機業界(誇りはないのか)には、とてもがっかりなのであります。 愛地球博では、食事制限(お弁当の持ち込み制限)はどうやら撤廃されたものの、ペットボトル・缶類の持ち込みは制限されているのであります。お弁当についてはこの3月に首相が例の他人事のような口調で「来る人の身になってお弁当くらいは認めた方がいいんじゃないかなぁ」と発言したことを受けて万博協会も考え直したようですが、ペットボトルについては、首相官邸から「入り口で飲んでもらって本物の飲料と確認する」ことを条件に持込みを認めるよう求められても、「もともと警察庁から、テロ対策として持ち込みはおろか販売もダメだという指示があり決めたこと」と反発し、結局持ち込みはならないこととなったようです。(詳しくは4月23日付毎日新聞をご覧ください。) さて、そのようなわけで、連日猛暑の万博会場では水分を求めて人が行き交っているのではないかと観察をしたところですが、あにはからんやなのであります。一歩ゲートをくぐるとそこは自販機天国だったのであります。ゲートで手荷物検査を受けるとペットボトル・缶飲料は没収されるようなのですが、ゲート内には、あちらこちらに白色のペットボトル・カップ式の自販機が堂々と並んでいるのであります。これにはびっくりしたなぁ。 < 前のページ次のページ >
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vending machines and Japanese
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