早朝の渡名喜島の丘に登り集落を見渡す。この、丘と丘とに挟まれたところに渡名喜村の集落は集中している。
集落全体はフクギの林で囲まれ、風雨から集落が守られているのがわかる。そして、伝統的建造物の殆どはフクギの木陰に入り屋根すら見ることが困難である。それに対し、最近建築された建物は林からぴょこんぴょこんと頭を出している。
右側に、集落林の外にある大きな建物は小中学校。その左、港のこちらに見える二階建ての赤い屋根が役場だ。今回お世話になった教育委員会はその2階にある。
さらに左の丘の向こう側が、さきほど私が闇と波音に恐れをなして引き返したところ。いま思えば先に進まなくて本当によかった。そしてその丘の左のさき、2時間先に沖縄本島がある。
太陽は、港とは集落の反対側にあるあがり浜の向こうの海から登る。その姿は、ここ渡名喜島が舞台となった、長澤まさみさん主演の映画「群青」にも現れているのかな。
さて、真っ暗のうちから日の出までの3時間を外で過ごしたのち民宿に帰り、ふと気づくのが壁のコイン冷房機。4時間で100円とは、リーズナブルだ。
今回掲載の集落と日の出の写真は大きくなります。
ところでいま気づいたのだが、渡名喜島のすばらしい伝統的建造物は、これまで一軒もこのブログに姿を現していない。。。