岐阜市内。アーケード通りに残る古い建造物前に並ぶ3台の自動販売機。
軒の引っ込んだところに2台の飲料自動販売機が納まり、以前は煙草店だったのだろうか、右側の引っ込んでいない部分にたばこの自動販売機が置かれている。
入り口は、その引っ込んだところの脇にあり、ちょうど飲料容器入れが納まった空間が出入り口となっている。
いつのころからかシャッターというものが広まり、殆どの商店が閉店時にシャッターを閉め、やがて商売をたたんだ商店が立ち並ぶシャッター通りなどというものが世間に広まっているのだが、この商店にはシャッターがなく、自動販売機をここちよい建物全体が包み込んでいる。
この商店の前面がシャッターで覆われていたとき、どのような印象を受けることだろうか。
決して自動販売機自体が景観を害するものではないという典型例ではなかろうか。