交渉ごとと自動販売機の飲料
以前は愛車のタイヤ交換くらいは自分で全部やっていたのですが、最近乗っているオデッセイのタイヤは昔乗っていた車(シティやらシビックやらインテグラやら)と比べると格段にでかくて、とてもジャッキアップする気になれない。それに、最近の販売店のサービスはとても良くて、タイヤ交換くらいは無料でやってくれるのであります。そのような訳で、冬用のスタッドレスタイヤから夏タイヤに交換するため、自動車屋さんを訪れたのでした。

お店に入りますと、お嬢さんが飲料メニューを持ってきて、何を飲みますかと聞いてこられます。わたくし特段飲みたいものもないため遠慮しますと、奥の自動販売機は無料ですから好きなものをどうぞと案内をされました。

そこで思い出したのが、ジェフリーアーチャー氏の短篇で、絨毯店でコーヒーを勧められたら断ってはいけないというもの。そこから売り手も買い手も心地よい、ゆったりとした交渉が始まるのであります。
(十二本のなんとかという中の一編だと記憶していますが、たまたま手元にある「十二本の毒矢」には収録されていない。)

しかしながら、それはゆったりとした時間が流れる中でのゆったりとした自慢のコーヒーの場合で成り立つ話で、自動販売機で何でも無料で出てくる飲料というのは、すこし違う気がするのだな。
少なくとも、勧められたものを無条件に受け入れる必要は、自動販売機の前ではないように感じたのであります。
[PR]
by epole | 2009-04-19 20:50 | 小説にみる自販機


<< 「大東京バス案内」の自動販売機 果汁グミ グレープ味 >>