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自治体での自動販売機導入に関する留意点 その2
2 災害対応型自動販売機の運用について
災害時に災害対応型自動販売機がどの程度役に立つかと言えば、各地で導入されてから間がないこともあり、有効に活用された事例を知らないのです。さきの能登半島地震では一台が稼働したとのことですが。

現在導入されている災害対応型自動販売機は、大別して3タイプに分けられます。
① 電光掲示板つき災害対応型自動販売機・・・自動販売機の上部に電光掲示板がついており、ピッチ回線からの操作により、掲示内容が転送され、災害時に必要と判断された場合、命令によりフリーベンドとなります。なお、管理者が必要と判断した場合も、鍵操作によりフリーベンドとなります。
② 蓄電池付き災害対応型自動販売機・・・自動販売機に蓄電池が組み込まれることにより、必要な場合は停電時でも鍵操作によりフリーベンドとなります。
③ 手操作災害対応型自動販売機・・・必要な場合、誰でも手動作で扉を開けて、中の飲料を取り出すことができます。

災害対応型自動販売機で留意すべきは、たとえフリーベンドとなったとしても、販売されている商品しか取り出せないことです。災害時にどのような飲料が必要であるか検討し、それらの商品を販売商品に含めてもらう必要があります。例えばいざというときコーラばかりという状況はどうなのでしょうか。
また、上記③以外の自動販売機は、管理者などによる操作が必要となります。ただし、災害時にはあらゆる物資の管理は一元化することが望まれるため、管理者のもとに利用するのはリーズナブルだと考えます。鍵がどこかにいってしまっては元も子もありませんが。

ほんとうに飲料が足りない緊急時には、まちに出ているあらゆる自動販売機の中身が無料で提供されるような、そんな災害協定が結ばれれば、なにも特別な災害対応型自動販売機なぞ必要ないのではないかと思えるのです。
どの自動販売機も、そのくらいの社会的責任を果たしてもよいではないか。
by epole | 2009-03-24 06:47 | 役所の自動販売機


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