「時の崖」の自動販売機
そうそう、ねえ、木村さん、ぼくこないだ、おみくじ引いたんですよ。そしたらね、〈棚からぼた餅〉ってのが一枚でたんですよ。ほら、あの、ピーナッツに入っているの、あるでしょ?十円いれて、レバー押すやつ。それでね、ようしと思って、もう一枚ひいたんですよ。こりゃおかしいと思ってね。そしたら、次のやつが、また〈棚からぼた餅〉。ぼく、もう、呆れちゃって。こりゃ変だと思って、もう一枚・・・・・・そしたら、またそうなんだ。本当に、めんくらっちゃったなあ。こんなことって、あるんでしょうか? 

私が読んでいるこの本は「時の崖」(安部公房著 昭和39年3月)

自動販売機の名称はでてこないけれど、これは「おみくじ機」で、それも神社にある赤いやつではなくて、どうやら喫茶店にあった(いまでも長野市のくるまやラーメンにありますが。。。)ラッキークッキーみたいなやつのようだ。10円という価格設定もあり、〈棚からぼた餅〉とのお告げに発奮して、2度3度とお金を使ってしまうのだな。
さて、お告げのあったこともあり、主人公のボクサーは手のけがをおして試合に出場するのだが。。。

あとは本を買って読んでください。(『現代名作集(四)』現代文学大系66(昭和43年6月10日第一刷発行)筑摩書房」に収録)
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by epole | 2008-11-22 12:39 | 小説にみる自販機


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