「コカ・コーラ」の自動販売機その3
そればかりではない。本書のはじめにもふれたように、その中味を入れるびん、缶、王冠をはじめ、びん詰め機械、クーラー、トラック、ユニホーム、自動販売機、さらには製品をいれる木箱から紙コップに至るまで、コカ・コーラをとりまくいっさいの製品が日本製である。(中略)
いささか殺気立った熱っぽい空気といえば、会場の別室に用意された自動販売機、クーラー、あるいは木箱ケースなど、関連産業のセールスマンが、呉越同舟で売込み製品を陳列している展示会場の雰囲気くらいのものである。(中略)
冷やして飲むことを売り物にするコカ・コーラには、クーラーの存在が重要だ。クーラーのなかでも「ものいわぬセールスマン」といわれる硬貨式自動販売機を例にとろう。コカ・コーラ社が。三十年まえから開発に着手したというこの機械も、いまでは三菱重工、三洋電機、リコー、日立など、国内一流のメーカーによって、世界的にすぐれた製品が開発されている。われわれが、会社や学校、ボーリング場、ドライブイン、ガソリンスタンドで先刻おなじみのものである。(中略)
町をいけばいたるところに、赤字にCoca-Colaと白く染め抜いた独特の書体の看板が目につく。菓子屋、酒屋、レストラン、喫茶店に行けば必ずといっていいほどコカ・コーラの陳列台がおかれている。街頭には、“動く広告”のセールスマンが、トレードマークを背負って走り廻る。一方、ドライブイン、ガソリンスタンド、映画館には自動販売機が、”物いわぬセールスマン”として控えている。

私が読んでいるこの本はまたまた引き続き、「世界の企業物語 コカ・コーラ その資本・戦略・体制」(ダイヤモンド社 昭和43年6月10日初版発行昭和43年7月10日七版発行)

年表を除き189ページのこの書籍で「自動販売機」が用いられた部分は4カ所のみである。当時はむしろ「クーラー」が重視されていた様子がうかがわれる。
それにしても当時は木箱が産業として成り立っていた。リンゴ箱も木製だったし、よい時代だったのだな。
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by epole | 2008-11-20 23:23 | 小説にみる自販機


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