いま思い返しますと、毎日パチンコばかりしていた時期がある。それが余程のことがなければ(たとえばチェジウさんが登場するような事態)パチンコ屋さんに足を踏み入れることがなくなったのは、思い返すと石原東京都知事が「パチンコなどという遊戯の無駄」について一言申されてからで、当時それに賛同することはまったくなかったものの、以降のことを考えると、大きな影響があったのかもしれません。
さて、鯖江市の夜を歩いていますと、パチンコ屋さんの景品交換所の横に置かれた2台の自動販売機の右側の明かりがやけに黄色い。これはどうやら壊れているのではなく、電灯を入れ違えてしまったのではなく、意図的なもののようなのであります。
青色灯は犯罪の抑止効果があるとのことですが、黄色灯はどのような効果があるのか。調べてみますと「黄色ランプによる環境保全型害虫防除」という文に行き当たりました。
「特定害虫の交尾抑制や飛来抑制など光学的な害虫の行動抑制作用によって、害虫の侵入をシャットアウトし、防除効果を上げることができます。」なのだそうです。
そういえばこの辺はまわりは農業地帯が広がっている。その証拠に近くに自動精米機も設置されている農協の店舗がある。黄色の自動販売機はどうやら害虫防除を目的としたもののようなのであります。
ただ、それならそれで、ほかの点在する自動販売機の明かりはどうして通常のもので、どうして景品交換所の隣の自動販売機だけが黄色いのか、謎は残ってしまいました。
その黄色に誘われて、久方ぶりにパチンコ屋の店内に入る。中に「アグネス・ラム」があるかと思ってみて歩くけれど、新しいところでは「小林幸子」さんや「必殺シリーズ」が目に付いた程度で、お金を使って次なる展開をみるにはいたりませんでした。
黄色灯は、自動販売機好きの人約一名を呼び寄せる効果があることがわかった。しかしながら、お金を使わせるには、商品のいっそうの充実が重要であることも、またわかったのだな。