「会社観光」の自動販売機 その3
セブンアップの日本代理店としてスタートした現チェリオだが、当初、透明の炭酸飲料の市場は三ツ矢サイダーとキリンレモンに支配されており、苦肉の策として、色のついた炭酸飲料の世界へと参入することとなる。そこで編み出されたのが、ファンタやミリンダよりもデカくて値ごろなチェリオであった、というわけだ。
そしてその後、主に昭和40年代、50年代にわたって僕のような高校サッカー部員や自衛隊員、社長から聞いた話では巨人軍の多摩川練習場前にはいまでもチェリオびんの専用自販機が備えられているという―そういった、とりあえずノドの渇きをいやすべく大量にゴクゴク飲みたい体育会系の人々を中心に、チェリオはこよなく愛され続けてきた。

私が読んでいるこの本は「会社観光 45 チェリオ社の新兵器は”ドクター中松の頭茶”だ」(泉麻人著1995.9)

缶の自動販売機はどこの商品でも入れられて、ダイドーのような他社の昔の商品を「復刻版」として販売することも可能ですが、びんではどうしても「専用」の販売機となる。そのような市場では、販売量が少ない商品はなかなか継続ができないのだろう。

業界の書籍を読んでも、この文章のような飲み手の印象、解説はでてこない。このような散文がとても大事な資料となるのだな。
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by epole | 2008-09-29 06:53 | 小説にみる自販機


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