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『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の自動販売機
このように、企業は、「自社にとって相乗効果の高い事業はないか?」「自社の技術を生かせる新規事業はないか?」ということを常に考えているのである。こういった発想は、料理・ワイン教室という副業を考えたフランス料理店とあまり変わらない。
身近な例でいうと、学校などの公共施設には自動販売機が置いてある。これは単に利用者へのサービスというだけではなく、ちょっとした収入源にもなっている。これも立派な副業だ。

わたくしが読んでいるこの本は、
山田真哉 著 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(光文社新書)

自治体の運営する学校などの施設については、自らが自動販売機を管理する能力がないため、自動販売機管理会社などに設置を許可しているのが一般的である。設置料については条例により行政財産使用料が定められていて、それ以上の収入を自治体が得ることはできない。
現状では、副業として自動販売機を設置して収入源とすることはできないのであります。

ここで私の言いたいのはもちろん、公認会計士の書いた本で、それがベストセラーとなっていたとしても、そのなかには思い込みだけで書かれた不正確なところがあるから用心しなければいけないといったことではなくて、行政において、自動販売機を副業とする可能性。
多くの自治体が、やみくもな下水道事業の推進などに伴う赤字にあえいでいるなか、単に職員を減らすなど行政サービスを低下させながら歳出削減を図るのではなく、企業のように、もっと身近な収入を得る余地があるのではないかということなんだな。
by epole | 2007-07-06 06:37 | 小説にみる自販機


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