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不二家の(廃)自動販売機とルックチョコのない商品棚
不二家の(廃)自動販売機とルックチョコのない商品棚_a0003909_835116.jpg街中にはあまりないのですが、少し郊外を走りますと、ときどき道端にひっそりと佇む廃自動販売機に出会います。

素材には「醗酵する素材」と「腐敗する素材」があると言ったのは林望さんだったでしょうか。廃自動販売機がよい味わいをみせ、周囲の風景に深く溶け込んでいるのを見ますと、それが発酵素材であることを感じます。

さて、写真は長野市大岡の国道沿いの商店に設置された自動販売機。左側のダイドーの自動販売機は稼動していますが、右側の不二家の自動販売機は使用されなくなってから久しいようです。
でも、どちらが周囲に溶け込んでいるか、調和しているかというと、圧倒的に不二家のほうなのだなぁ。

不二家は自前で自動販売機網を整備する方策は採らず、「ネクター」(64年発売)や「レモンスカッシュ」(75年発売)といった人気商品は、1995年から全国で5万台のサッポロ飲料の自動販売機で販売されるようになりました。

不二家の(廃)自動販売機とルックチョコのない商品棚_a0003909_882238.jpgその不二家の商品が商店から撤去される状況が続いています。毎日新聞によると、飲料についても個人商店設置の自動販売機で不二家商品撤去が始まっており、今後の不二家の対応如何ではサッポロ飲料でも自動販売機から商品を撤去する可能性があるということ。

でも、ネクター好きの私としては、今回の事件に関してはですが、そこにおおきな不正、ごまかしがあったとしても、原料に期限切れがあったとしても、具体的な被害が出ているわけではない。そんななかで、せっかく製造された食材などが廃棄されてしまうというのは実に過剰な小売の反応であると思うのであります。
はたして本当に消費者は不二家の商品を拒絶したのか。小売が「正義」をふりかざして先回りしているだけではないのか。

私はネクターを飲みたいし、ルックチョコレートも食べたい。不二家のケーキも大好きなのであります。

(追記)
不二家の(廃)自動販売機とルックチョコのない商品棚_a0003909_1927589.jpg不二家は17日、1995年に販売した同社の洋菓子商品「ペコちゃんのほっぺ」で発生した9人の食中毒問題を公表していなかったことを明らかにした。
不二家は17日webサイト上で、洋菓子店以外で販売している菓子・飲料製品が安全である旨を発表した。
不二家が商品に記載する消費期限を『社内基準より』1日長く記載していた問題で、農水省は18日午後、東京都中央区にある本社と埼玉工場、泉佐野工場(大阪府)の3カ所を立ち入り検査する。

(追追記)
17日午後6時、このままでは確実に撤去されるであろう不二家製品を事前に買いだめすべくいつものドラッグストアーに行ったものの、不二家製品の棚はすでにもぬけの殻でありました。
わたくしのような、それでも不二家製品を求める消費者はどうすればよいのだろうか。
不二家ホームページをみても、どのページも「同じ文面ばかり」でそれ以外の情報は得られないのであります。

(追追追記)
20日午前スキー場で不二家製品をいただこうと不二家製品を求めてお店めぐり。午前6時40分松本駅前ファミリーマートになし。午前6時50分サークルKになし。午前7時3分ショップ99になし。ショップ99は当分撤去する旨の張り紙あり。
午前9時30分乗蔵高原スキー場近くの土産店になし。店員さんの話では自主的に撤去したとのこと。嗚呼。
不二家とは関係なかろうが、長野県内のショップ99はまもなく全店撤退とのこと。こちらも残念なことである。
by epole | 2007-01-17 08:04 | 廃自販機


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