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買い物の記憶
わたくしのいなかの家は昔から買い物をするには不便なところだったようで、小学校のころは、週に2回ほど回ってくる農協の『ひまわり号』に、その買い物のほとんどを依存していたものです。ひまわり号にはアイス類は売っていたのですがチョコレート類は「溶ける」ため売っていませんでした。昔は供給する側の都合が一番で、それでもこちらは我慢とも思っていませんでした。いまならチョコレートをアイスと一緒にするなどして工夫して何とか売るだろうに。(でも農協では依然としてやらないかも。)
たまに物がほしいときは、西に1キロほど離れた『かど店』か、東に1キロほど離れた『丸五』に歩いて行きました。それがほかの人に比べて不便だったのかどうかわかりませんが。

久しぶりに真夜中の『丸五』の前を通りかかりますと、むかしから見慣れた、丸いカーブを描いたたばこの窓口のある店舗の裏側に自動販売機コーナーが設けられていました。
その青白い光の向こうに、お金を入れた手さげを振りおまわして歩いてきて、狭い店内で物を選んだり、おじさんやおばさんと話をしながら買い物をした自分がうかびあがるのであります。
しかし、十数年も前から近くにショッピングセンターができたのではね。

ショッピングセンターと自販機さえあれば、人間は生活をしていけるのかもしれない。
by epole | 2005-08-10 07:34 | 自販機の空間


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