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夢のあとの自動販売機
そば屋から出て、長谷観音までの人がやたらにいっぱいいる短い道の半分ほど行ってみてもビールの自動販売機がなかったから、江ノ電の長谷駅の少し先の酒屋まで二、三百メートル逆戻りすることにして、れい子が「バカみたい」と言ってくるのに、「それだけ外が気持ちがいいってことなんだよ」なんて言い返して、それでまたれい子から、「言い訳なんかしなくていいのに」と笑われながら、あらためて長谷観音の門の前に着いた。

私が読んでいるこの本は、保坂和志著「夢のあと」株式会社新潮社発行 「この人の閾」収録a0003909_1662298.jpg 1995年8月10日発行1995年9月5日2刷

私の頭の中ではビールといえば瓶のキリンビールで、近年アサヒビールがスーパードライの大ヒットををとばし、その「ドライ」に各社が追随した結果本家ドライの「スーパードライ」の評判を上げることとなり、いまやスーパードライのシェアが最大となっているというカンジなのですが、いまこの文章を読んでから年表を見てみるとスーパードライの大ヒットは1987年と、もう20数年も前のことなのですね。
さて、主人公はほんの200mほど歩けばビールの自動販売機があるであろうと考えていたようですが、実際はそれはなく、引き返して酒屋でビールを買うこととしました。そう、いまでこそ酒類の自動販売機はほとんどなく、あっても酒屋の軒先で年齢認証装置のついたものがある程度ですが、1995年当時は辻辻に置かれ、とても便利であったことを私は覚えているのであります。

(写真は安芸の宮島にあったビール自動販売機。年齢認証装置が。。。)
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by epole | 2013-08-17 16:08 | 小説にみる自販機


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