「雨の日と月曜日は」の自動販売機
〈うーん、ナカナカ固い頭だ〉
インプットが同じだとアウトプットが毎度同じ。
お金を入れると、ゴトンと缶コーヒーが出てくる自動販売機のような私だ。

わたくしが読んでいるこの本は「自動販売機のような私」(上原隆 著「雨の日と月曜日は」収録 平成17年6月1日発行)

そういわれると、柔らかい自動販売機というものにはこれまでであったことがなく、どれもこれも必ず同じ成型を保っていてゆずらない、頭をぶつけても、勝つのはいつも自動販売機の方であろう。
とはいえ著者がいうところの「自動販売機のように固い頭の私」とは、物理的な堅さではなくて、インプットが同じだとアウトプットがいつも同じだということなのだな。

この自動販売機のたとえは実に日本的なものである。外国人と自動販売機について語ると必ずでるのが「誤動作」で、自動販売機にお金を入れても商品が出てこない経験をしていない外国人はいないのではないかとも思える。故に海外で「自動販売機のような私I,like a vending machine」といえば、決して頭が固いという意味ではなく、「役立たず、間抜け I,who is so stupid」という意味となるであろう。
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by epole | 2010-10-16 19:30 | 小説にみる自販機


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