「ハーモニーの幸せ」の自動販売機
商店街に出ると急に明るくなった。とはいえ店はすべて閉まっているし、人通りもない。飲料水の自動販売機の明かりが、ぼんやりと道路を照らし出している。とぼとぼと歩いていくと、道の先に誰かが立っていて、長いシルエットが私に向かって伸びていた。

私が読んでいるこの本は、
『記憶、過去、そして歴史』(田口ランディ著 「ハーモニーの幸せ」収録 平成14年7月25日)

商店街の明かりの多くは街灯によるものだろうが、より道路に近い飲料自動販売機の明かりはそこをいっそう明るく照らす。ちなみにたばこの自動販売機は午後11時以降は販売停止され、明かりも閉ざされている。

おとといは満月で、月明かりと残雪の山が照らし出す大地の浮かび上がるような明るさをあなたは知っているだろうか。
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by epole | 2010-05-30 17:39 | 小説にみる自販機


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